アート&バイブル巡礼 2018 イタリア(3)


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ナポリ駅
列車イタロに乗ってナポリからローマへ。
ナポリが思っていた以上に素晴らしく、またサンタ・キアーラ教会、ヴェールのキリスト像など感動の時間を過ごし、名残惜しい気持ちでナポリにさよならしました。
 
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駅にはお面が。ヴェネチアの仮面とはまたちがう感じ。
以前何かの番組で、演劇の方がつけていたのを見たような。どうやらプルチネッラいうルネッサンス時代の仮面で行う即興劇、コメディア・デラルテの道化役の仮面のようです。街中に道化の人が出没するそうです。
 
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2度目のイタロ。
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イタロのお席にて。日本の新幹線のようなものらしいです。
雑誌が置いてあったり、お水やジュース、お菓子まで付いてきます。飲み物を置くところがぱっかり開いてゴミ箱になっているのには驚きました。時々デザインが素敵。
 
「ローマ巡礼」
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ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂より
 
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ローマに着きました。
私たち巡礼団はきれいにいつも整列して。絵本のマドレーヌちゃんみたい。
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ホテルに着くとお疲れの体を大きなソファーが。あーすぐに眠ってしまいそう。
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でもランチで目が覚めますよ。太麺のとっても美味しいチーズとトマトのパスタ。何に驚いているのか忘れました。
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デザートのプリンが甘すぎず濃厚で美味しく癒される〜。元気を取り戻しました。
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ナヴォーナ広場から小さな小道を行くと
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パンテオン
ローマの教会群とはまたちがう古代遺跡の神殿。2000年ほど前に建てられたそうです。ミケランジェロが「天使の設計」と讃えるほどすごいそうです。鉄筋のないローマン・コンクリートというもので出来た世界最大のドームだそうです。建築関係の人は、1日眺めていても飽きないほど見所満載なのだそうです。
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たくさんの人人人。
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なんと美しいドーム。ただ一点の天光だけで全体を照らすこの明るさ。素晴らしい。古代人はなんて進んでいるのでしょう。
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サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会
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カラバッチョの名画マタイ三連作の「聖マタイの召命」「聖マタイと天使」「聖マタイの殉教」
今更ですが、この巡礼旅は「レニャーノの聖テレジアとイタリアアート&バイブルの巡礼」というテーマ。みなさん絵画講座を毎週受けられている、アートに興味のある方々ばかり。迫り来るような迫力のある本物を前に、目を輝かせています。どの絵が一番胸を打ったかで盛り上がりました。私は左の「聖マタイの召命」が好きで楽しみにしていました。この写真では見難いですね。ゴメンなさい。光の具合が絶妙で、端にさりげなくいらっしゃるキリストの姿が美しいんです。でも3作どれも迫力があってその強さに圧倒されました。カラバッチョさん。ちょっとハマってみようかな。
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サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会

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ラピスラズリの青い天空。バラ窓に光が差し込み、虹色に輝いていました。
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シエナの聖カタリナが埋葬されているドミニコ会の教会です。トシオさんは洗礼名がドミニコで、妹がカタリナ。何かご縁があるに違いないです。
以前に来た時よりも、明るくてこんなに美しかたんだと再感動。見所満載すぎて、またゆっくりまとめたいなあと思います。
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この日は、「サンタ・ゴスティーノ教会」でごミサにミサに与りました。
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この祈祷台でパパ様(フランシスコ教皇)も祈りを捧げたそうです。この日は「帰天された人々のために祈る1日」。
亡くなられたすべての方々、自然災害、戦争で犠牲になった方々のために。そして神父さまがみんなの家族や親しい方々のお名前を呼んでくださいました。涙がまた溢れました。自分たちにとっても大変な心の癒しになりました。
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ディナーのひと時。なかなか二人揃ってお写真が撮れないのでありがたい1枚です。
この日もとっても美味しいお食事をいただきました。ムール貝のパウタかな。ワインも頂いて。イタリアのワイン、美味しいです。ワインに詳しい団長に選んでいただいていますので、間違いなしです。二人とも全然詳しくないので、勉強になるし、本当に美味しくって、楽しくて体も元気になるんです。素材がいいのでしょうね、イタリアに来ていろんなワインを頂いていますが、全く悪酔いせず、夜ぐっすり眠れるのでびっくりです。ワインは大好きなのですが、普段は喉が痒くなったり、頭が痛くなったりするので、次の日歌の練習に響くと嫌なので滅多にいただかないのですが、、。(せいぜいグラスに少しですが)。
特に、頭痛が心配で、、。若い頃、小学校の頃から偏頭痛に悩まされ、それでも年に何回かだったのが、近年頻繁にやってくるので、更年期かな〜と諦めていたのですが、イタリアに着いたらぴったりとなくなりました。ただ、行きの飛行機で症状が現れてしまって、飛行機がよく揺れたこともあって、朝ごはんしか食べていなかったのに飛行機の中で5回も戻してしまいました。薬も効かず(すぐに戻してしまうので)、頭ガンガン。みなさんに出発から心配をおかけして。本当に情けない。本当にゴメンなさい。でも最後の着陸の揺れのおかげで、一気にすべて出し切ってしまったようで、飛行機を出たらすっきり。あら不思議。あんなに気持ち悪かったのが嘘のようです。神さまありがとう。放心状態でしたが、心も体も本当に空っぽの状態で巡礼がはじまりました。乾いた軽い空気も体に楽なのか、その後全く具合が悪くなる気配もなく今日も元気に過ごしています。まだイタリア効果が続いているのかな?
 
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サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会
イタリア2日目は「サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会」でのおミサから始まりました。
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パイプオルガン
小さな教会ですが、きらびやかでヴィットーリア(勝利)の合奏が聞こえてきそうな装飾です。天使がいっぱい飛んでいます。
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ベルニーニ作の「聖女テレサ法悦」
美しい!芸術家たちが神さまに心捧げたように、私も神さまに心の全てを捧げたい。今日は朗読と独唱の日。
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オリジナルの「ピエ・イエズ」を独唱させていただきました。
前回ここに来た時に、いつかここで歌いたい。と思っていたのですが、本当に夢叶うと思いませんでした。神に感謝。
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おミサに参加してくださったイギリスの観光客の方と。声をかけてくださって、大変嬉しかったです。よほどご縁があったのか、その後、観光中の美術館や街中でばったり出会いました。こんなことってあるんですね。いつかまたどこかでばったりであうかもしれません。そう思うと旅をするのがまた楽しみになります。イギリスにも行きたい!!本当にありがとうございました。
 
「トラステヴェレ」
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トラステヴェレとは、テヴェレ川の向こう側という意味。下町と言われているそうです。ローマの都会から少し離れ、静かで建物も素朴で大好きな地区です。日差しが強く、道もガタガタしているので、歩くのも大変です。近年ローマだけに限らずですが、豪雨に見舞われることが多く、古い街の石畳は、水が隙間から入って地盤が緩みガタガタになってしまっているそうです。運転の眠気覚ましになるなどと理由をつけて、結構そのままにしているそうで、バスなんて乗っていると凸凹すぎて飛び上がってしまったりします。結構危険です。おおらかなのか、面倒くさがりなのか、わかりませんが、石畳の修繕は大変そうですね。みんで手を取り合って巡礼の道を歩きます。
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サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会
白亜のファザードとローマ時代のかめが青い空によく映えます。バラの花がまだ少し咲いていました。美しい。
 
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この教会は私の洗礼名セシリア(イタリア語ではチェチーリア)の教会です。聖セシリアは2世紀ごろこの地に住んでいました。音楽家と盲人の守護聖人。神を賛美するのに楽器を奏でながら歌っていたという伝説があるそうです。
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ステファノ・マデルノの彫刻「聖セシリアの殉教」殉教切られた痕が首にあります。1599年にお墓が開けられた時のままの姿を写したそうです。もう何百年も経っているのに、腐ることなく、、。奇跡、、。
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地下にはクリプタがあり、聖セシリアのご遺体が埋葬されています。ネオ・ビザンチン様式のモザイク。美しい天使たちに見守られています。
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鳴り響く音楽のなかで
乙女カエキリアは
主にだけに向かい祈る
主よ 汚れなき心と体を
主よ 恥じることがないように、、、
(グレゴリオ聖歌より)
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クリプタのある地下には、ローマ時代の遺跡がたくさん。
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2度目のトラステヴェレ。夏は緑がいっぱいで、青空も広がり、気持ちがいいなあ。
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ボルケーゼ美術館
壮大な緑の森の中にある美術館。前回は公園をひたすら散歩しましたが、今回は念願の美術館に行くことができました。
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完全予約制のおかげで、人で溢れることなく、じっくりゆっくり見ることができました。美しい絵画や彫刻に心が浮ついて、味わうことができたかはわかりませんが、神父様やガイドの方の解説や、絵画講座の資料の勉強のおかげで、作者は何を描きたかったのか、一つ一つのモチーフが何を意味するのかなどなど、そこを見つける喜びで胸躍りました。お家に帰って資料を見直してみると、資料で初めて見たときとは違い、もうすっかりその絵が心に刻まれていることがわかり、嬉しかった。百間は一見に島ならずです。
 
おーまた長くなりそうです。今日はここまで。またにしよう。
 
 

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空からの恵みや小さな幸せを紡ぎ、音楽・デザイン・映像制作をしています。チェレステとはイタリア語で天空という意味があります。


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