平戸へ


糸島の二見が浦で今年最後のライブを終えて、
今年最後の旅、
さあどこへ行きましょう。
糸島から海をたどってゆくと、平戸まで行くことができます。
少し距離はありましたが、
ずっと訪れてみたかった平戸に行くことに。

なんだかわくわく。
久しぶりに計画もなく車を走らせます。
ライブが多くなると、体調を整えたり、準備をしたりで、
観光したり冒険したりできなくなりますのでやっと心解放されテンションが上がります。

クリスマスのイルミネーションがキラキラ。
田舎の駅のかわいらしい灯りがなんだか癒されます。
この日は疲れて伊万里の道の駅で就寝。

クリスマスは終わってしまいましたが、平戸巡礼の旅。
平戸大橋を渡る前にも、いくつか教会があります。

最初に訪れたのは平戸口教会 
聖心の聖母マリアに捧げられた教会。
入り口で子供たちが私たちを覗き込んでみているのが可愛かった。
クリスマスが終わったのに知らない人が小さな教会に来るなんて不思議だったのでしょう。
聖堂では飾られた馬屋に無事幼子が眠っておられ、クリスマスの平和で穏やかな空気が感じられました。

平戸大橋から海を眺めると、
雲間から光が射し、カーテンのよう。

船がずんずんこちらへ向かって来ます。
昔から平戸は出入りの多いところ。
中国大陸や朝鮮との交流の要地だった時代には、遣隋使や遣唐使もここから出発し、平戸を根拠地として私貿易や海賊行為などを 行った時代は、倭寇と言って恐れられたり、大変開かれた土地だったそうです。
黄金の国ジパングをめざし、ポルトガル船が平戸に入港してからは、ポルトガルとの貿易が始まります。聖フランシスコ・ザビエルも鹿児島から 平戸にきてキリスト教を布教しています。その後もイスパニア(現在のスペイン)、オランダ、イギリスと、 平戸は鎖国時代まで貿易港として外国の船が入港し大いに栄えていたそうです。

丘の上にそびえ立つ平戸城。
「忠臣蔵」で有名な平城の赤穂城と並んで、平山城(平野の中にある山、丘陵等に築城された城のこと)では唯一の山鹿流による城郭だそうです。

平戸ザビエル記念教会
大天使聖ミカエルに捧げられた教会として献堂されましたが、聖フランシスコ・ザビエルの像が境内に建てられてからこの名前に変わったそうです。

聖フランシスコ・ザビエルの像

平戸の殉教者顕彰慰霊の碑

聖堂ではクリスマスの飾り付けがされています。
祭壇の上の聖ミカエルが全てを見守ります。
クリスマスが終わると観光客はほとんどいないので、ゆっくりお祈りが出来ました。

日が暮れる前にもう一つ宝亀教会へ行きました。

聖堂内は撮影禁止でしたので写真はありませんが、ちょうどステンドグラスに光が射し、
美しいガラスの色が光の線となって漆喰や床を照らしていました。
しんと静まり返った誰もいない教会。
耳を澄ますと窓の隙間から入り込む海風の音がグレゴリオ聖歌のように聖堂に鳴り響いていました。

お祈りをすませ外へ出ると、空からまた天使のはしごが。
あ〜なんてきれいなんでしょう。
心が光で満たされてゆきます。


About

空からの恵みや小さな幸せを紡ぎ、音楽・デザイン・映像制作をしています。チェレステとはイタリア語で天空という意味があります。


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