群馬にあります道の駅「霊山たけやま」より
鯉のぼりが霊山の頂上から吊り下げられていました。箱に入って眠ったままの鯉のぼりを募集しているそうで、たくさんの鯉が空高く泳いでいました。
軽井沢の絵本美術館に行きたくて魚沼から向かうのに、草津の白根山がちょうど噴火していたので、そこを避けて向かおうとルートを決定していたはずが、目を離したすきにナビが草津に向けて走っていたので、気づいた時にはあたりが真っ白に。
わー山が見えない。大丈夫かなあ。車の窓を開けないように急ぎ足。
なんとか、軽井沢へ。

軽井沢絵本美術館
お天気が崩れて霧がかかった幻想的な雰囲気に。

やっと春が訪れたようで、新しい植物が顔を出していました。
美術館のそばで見ると、植物も芸術品のようです。

今美術館では、シンデレラ&プリンセス絵本展が開催されています。
いろんな作家さんによる童話の原画が展示され、お姫様たちの衣装やお城など、あんまり可愛いくてうっとり。また細部にまでこだわり描かれた挿絵たちに、トシオさんも感心しながら眺めていました。

童話の中のドレスが再現されていました。あのドレープ、どうなっているのだろう。まじまじ。

一緒に踊ってみたり。
絵本の世界にすっかり入り込んでテンションが上がります。

千住博さんの美術館にも行きました。
閉館間近で、人もほとんどなく、ゆっくり見ることができました。流れ落ちる不思議な滝の絵の映像に、疲れた体を委ねてゆっくり。美しかったです。最新の岩の絵も美しかった。トシオさんも私も大好きな鹿の絵本の原画が展示されていて、絵本で見るよりずっとずっと素敵でよかった~。
美術館のお庭にて
魚沼の庭山先生は千住さんとお知り合いで、お家に千住さんの若い頃の画集があって、20年ほど前でしょうか、先生が千住さんの画集を持ってきて、「この子は何にそんなに悩んでいるんだろうか。こんな暗い絵ばかり書くんだよね。まったく変わった子なんだよ」と話していたのを思い出しました。その頃の幾何学的な茶色い絵も展示されていました。先生が山に千住さんを連れて行った時、千住さんが「この木は誰が植えたの?」と言っていたほど、都会っ子暮らしだった千住さん。ハワイの火山をヘリコプターで眺めた時にこれだ!と感じるものがあったそうです。絵がその時からガラリと変わり、ゴツゴツとした溶岩の絵、滝の絵、岩の絵と、シンプルで宇宙を思わせる壮大な世界へと変わっていました。日本画の画法を超えて、新しい世界を模索し、だんだんと美しさが際立ってゆく様子が大変興味深かったです。
自分だけの世界観。様々な出会いの中でそれは日々生み出されてゆくものなんだなあと感じました。