ハーッピーイースター。
美しいカウンターテナーの米良美一さんの歌声を聴きに、宮崎県西都市で行われた「ふるさとから夢コンサート」へ。
先日熊本のカフェ「銀羊・舎」さんで、「オルフェオ」の舞台のお話になり、その舞台でご一緒させていただいた米良さんのお話を聞いて、大変懐かしく、もしかしたらどこかでコンサートに行くことができないかなあ。と探しましたら、ちょうど向かう予定の宮崎でコンサートに出演なさるのを知り、慌ててチケット予約、無事お席を確保して、コンサートに行きました。
ワクワクドキドキ。米良さんの他に歌手の「JILLE」さんや黒木姉妹という演歌歌手の方も出演なさり、皆さんのパワーに圧倒される、内容の濃いコンサートでした。皆さん西都市出身の方々で、地元大好き、そして地元の人に大変愛されているアーテイストさん。当然かもしれないのですが宮崎弁が本当に達者でびっくりしました。宮崎弁って可愛くって好きだなあと思いました。しばらく私もなんだか宮崎弁になってトシオさんの茨城弁とちょっと似てるね~なんて言って遊んでいました。
サイン会に並んで米良さんに会いに。ご一緒させていただいたのはもう二十数年前、覚えていてくださるか不安でしたが、覚えていてくださり嬉しかったです。右も左も分からない学生時代の私に、惜しみなくいろいろ教えてくださった米良さん。米良さんの歌への愛情、言葉を大切に歌われる心のこもった歌にいつも感動させられていました。そして女性にはなかなか出せない、少年のような軽やかな天使の声に、深い響きを併せ持った声、また独特のゆらぎをもつ声が素晴らしく、米良さんにお会いして以来カウンターテナーに憧れていた私(なれませんが、、)でした。
「オランダに行くんだ~」ってすごく嬉しそうに話していたのを覚えています。あー遠くへ行ってしまわれるんだなあ~と思っていましたら「もののけ姫」で大ブレイクして本当に手の届かない場所へ行ってしまいました。
先日「アトリエ空」さんを訪れた時、アトリエの方が学校の教員をされていたそうで、子供の頃の米良さんを知っておられ、お話を伺いました。小さな時から骨が弱く骨折を繰り返す難病を抱え、「朝の朝礼などで教室から校庭にどっと集まる時に、階段をみんなで降りて行くだけで、米良さんは人波に押されて骨折されていたそうです。そんな米良さんを気遣い先生の勧めで養護学校に移られて、音楽と出会い歌の花が開いたそうです。たくさんの人に歌が届けられるようになってからも、たくさんの苦難を抱えていた米良さん。ここ最近も、くも膜下出血で倒れていたそうで、
それでも復帰されて、また歌を歌われている米良さん。米良さんは本当に歌うために生まれてきたんだなあと感じます。米良さんの歌への愛情や生き様が伝わる「ヨイトマケの歌」は、本当に素晴らしく、お客様みんなが惹きつけられ、一つとなり、みんなで涙しました。うれしかった~。この一つとなる瞬間をお客様は待ち、そして心満たされる。それだけで天にも登るほど幸せになれる。歌の魅力は本当に不思議なものです。
本当に米良さんにお会いすることができて幸せでした。
私も歌への情熱は米良さんに負けていませんよ。
ささやかですがずっと歌い続けたいそう思いました。
ありがとうございました。
イースターの素敵な恵みに感謝して。