松江へ


鳥取から島根へ行くのに、地図を見ていると松江の街に小泉八雲記念館が書かれていたので、
旅で出会う事の多い八雲さんのゆかりの地に行ってみることに。

ネオンがきれい〜。
穏やかな中海の沿いの道の駅でお休み。

松江にやって来ました。
松江城の天守閣、かっこいいなあ〜。
お堀に囲まれた城山公園。歩いていると、小舟が行き交います。
記念館へ行く前にちょっと小舟巡りをする事に。

大変人気なこの舟は、1日のり放題、3カ所ある船着き場どこからのっても大丈夫ですので、広い松江城周辺を舟で回る事が出来、とっても便利です。

お堀の中には、ミドリガメをたくさん見かけます。
鴨の親子も良く浮かんでいます。

民家の中も通り抜けてゆきます。
昔は民家にはお堀につながる階段があって、そこから舟に乗ったりしていたようです。
今でもそれが残っているお家もあります。

とっても低い橋をくぐったりします。

舟は橋の高さによって変形するようになっていて、
一番低いところでは寝そべるほど低くなったりします。
船頭さんがちゃんと教えて下さいます。
また船頭さん、民謡を歌ってくれたりします。
まるでここはベネチアのようですね。

松江城の絶景を舟から見ることができました。

武家屋敷の前では、お侍さん?

見所たくさんの堀川遊覧船。
本当に便利。
東京にいた頃、知り合いの方が、昔の江戸を復活させたいという活動をしていたのを思い出しました。
川を復活させて車をなくし舟で移動出来る町づくり。
実現するといいなあ〜。

さあ舟を降りて、目的地小泉八雲記念館、小泉八雲旧居へ。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)
怪談「耳なし芳一」や「雪女」の作者として有名です。
小さな頃祖父に連れられ「耳なし芳一」の舞台、山口県の赤間神宮へ行った時の泣くほど怖かったこと思い出しました。

小泉八雲旧居
ヘルン旧居とも呼ばれています。
ヘルンとは松江の島根県立中学校への赴任を命ずる辞令に、「Hearn」を「ヘルン」と表記広まり、当人もそのように呼ばれることを非常に気に入っていたことから定着したそうです。

奥のお部屋に机のレプリカがありました。
小泉八雲の身長は約160cm。私よりも小さいんですね。
眼が極度に悪かったため丈の高い机を特注して用いたそうです。

元松江藩士の娘セツと、明治24年5月から11月までの約6ヶ月間新婚生活を過ごした邸宅。
何事も日本風を好んでいた八雲。
とてもお気に入りだったそれぞれ違う趣の3つの庭園を、いっぺんに眺められる居間で八雲がうれしそうに眺めている姿が伝わってきます。

記念館にはこんな言葉がかけられていました。

「日本」
礼儀作法は、これは一個の美的な勉強であって、
わざとらしい技巧の跡などはどこにも消えてしまってないというほど、
それほど完全無類のものにまで達したのであった。

優雅と美しさとは習慣となった感があり、
人体の組織の遺伝質となった感があり
すくなくとも婦人の場合は疑いなくそうなったのである。

というのは、日本の最上の美的産物は
象牙細工でもなく、青銅製品でもなく、
陶器でもなく、日本刀でもなく、
日本の婦人である
現世界にこのような型の女性は今後何十万年を経るといえども
再び現れないであろう

小泉八雲著 「封建制の完成」より

そのような日本人女性にほど遠い自分の日々の行いに、
反省の気持ちがこみ上げてきました。。。

日本の美しさを世界に広めた小泉八雲。
そして、妻のセツさんを通して本当の日本の美しさに触れ、
愛情を込めて作品を作られていた事にとても感動しました。

城山稲荷神社
八雲さんが好んで参拝散歩をしていたという神社。

 

境内にはくたさんの狐さんがいます。

当時数千もあった石狐の中で、この狐さんを特にほめていたそうです。

松江の街とさよならして、島根県を下ってゆきます。
途中、母親おすすめの出雲の日御崎に行くことに。

稲佐の浜より
出雲大社の西にある海岸で、国譲り、国引きの神話で知られる浜で、
旧暦10月の神在月に、全国の八百万の神々が上陸する浜だそうです。

くねくね海岸沿いを走ると日御崎神社が見えてきました。

日御碕神社は下の宮「日沈宮」と上の宮「神の宮」という上下二社からなり、両本社を総称して『日御碕神社』と呼ぶそうです。

下の宮「日沈宮」
神話の中で須佐之男命の姉とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

上の宮「神の宮」
出雲の国造りをした須佐之男命が根の国(黄泉国)より、「吾が神魂はこの柏葉の止まる所に住まん」と柏の葉を投げて占ったところ、柏葉は風に舞いこの神社背後の「隠ヶ丘」に止まったそうです。

神社の後ろには清江の浜があり、天照大神が現在の日御碕神社に祀られる前に鎮座されていたという経島(ふみしま)がありました。
ウミネコの繁殖地としても有名で、
国の天然記念物に指定されています。
夕焼けの逆行で、見えにくいですが、
ぎっしり島にウミネコがいらっしゃいました。

世界灯台100選や日本の灯台50選に選ばれている日御碕燈台。
真っ白できれい。

空を優雅に飛ぶウミネコ。こんなに神々しいウミネコを見たことがありません。

日はどんどん沈んで、

真っ赤な夕日を見守りました。

「日の本の夜を守れ」 との「勅命」を受けた神社。
今日はきれいな三日月の夜でした。
月の光が海に照らされ、何とも幻想的な夜でした。


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空からの恵みや小さな幸せを紡ぎ、音楽・デザイン・映像制作をしています。チェレステとはイタリア語で天空という意味があります。


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