あれ、この辺りに星の王子さまのミュージアムがあるみたいだけど。
トシオさんがぽつり。
はい!!そうそう箱根にあります。
行きたかったんです。
でももうすっかり忘れていました。
でも近くと聞いて行かないわけには行きません。
ということで、「星の王子さまのミュージアム」へ
世界ではじめての星の王子さまミュージアム。
サン=テグジュペリ生誕100年を祝した世界的記念事業の一環として作られたそうです。
吉谷桂子さんのヨーロピアン・ガーデンにはたくさんの可愛らしいお花が咲いていました。
優しさいっぱいの小道です。
「星の王子さま」のミュージカルをさせて頂いた時の、バラの花の衣装はこんな華やかなピンク色でした。
あの舞台は本当に幸せでした。
東京に来て初めて観たのミュージカルの舞台で、
舞台を見て大泣きしたのは後にも先にもこの舞台だけでした。
そんな舞台に自分が参加できるなんて、その時は夢にも思いませんでしたが、
思いは伝わるものですね。
ご一緒させて頂いた共演者の皆さんにも恵まれ、舞台の中で一番幸せな時間でした。
いつも舞台袖で感動して泣いていました。
本当によかったなあ〜。
またミュージカルをやることがあるなら、そんなミュージカルがいいなあ。
王子さまと一緒に。
サン=テグジュペリが子供時代を主に過ごしたサン=モーリス・ド・レマンス城とその近くにあった礼拝堂が再現されていました。
中に入ると、紙飛行機を作ろうコーナーがありました。
トシオさん真剣です。
さあ飛ぶかな?
ヒュー
とても良く飛んで気持ちが良いです。
教会の中でこんな遊びなかなかできないでしょうから、思いっきり遊んじゃいました。
その他にも展示ホールやシアターがあり、サン=テグジュペリの誕生から亡命するまでの人生が紹介されていました。たくさんのお写真、子供時代のお部屋や星の王子さまの原稿を書いていた時のお部屋などが再現され、彼の声が本当に聞こえてきそうなほど、充実した展示でした。
ところどころに、物語のモチーフが。
「ヒフミヨイ」CDの中に「一輪の花」
という曲を作らせて頂きました。
バラの花のことを思う王子さまのことを思って作った曲です。
花が広くようにふわっと、詩もメロディーも浮かんできて、導かれるかのように曲が作られました。
私にとって、とても特別な歌です。
そして、この場所にこうして訪れ、サンテグジュペリの思いに触れることができ、
本当に不思議な気持ちでいっぱいです。
トシオさんが、この曲のために撮ってくれたバラの花の写真。
優しさがこぼれてきます。
一輪の花
いま気づいた
ただ一つの儚い命
大切な かけがえのない
愛しい君
一輪の花咲く
僕の小さな宇宙
哀しみの歌が聞こえてくる
誰にも気づかれる事のないままで
消えてゆく花
夜の闇に一人きりで見上げた空
どこかに一人きりの愛し君
一輪の花びら
密やかに落ちて行く
涙の滴がこぼれるように
乾いた大地によこたわるままに
消えてゆく花
今気づいた
一つの愛