法事


母方の祖父母の13回忌と7回忌の法事が無事終わりました。
生前、祖母が私の実家で同居していたこともあり、法事は家でだったのですが、
ご長男のお家へ行かれる事になりましたので、今年で最後と言うことで、無事送り出すことができて良かったです。
厳格で、大変に几帳面だった祖父。
北九州の祖父母のお家に遊びに行くと、必ず駅で小さな帽子を振りながら、まるで兵隊さんのようにびしっとして、ようこさん、ようこそおいで下さいましたと出迎えてくれました。西鉄に勤めていたこともありまして、どこへ行くにも、電車の時刻、歩く速度、バスの時刻、計算をし、いつも持ち歩く鞄に最低限の必要な荷物を確保し、きちっきちっとしていました。物を異常なぐらい大事にし、新聞には、ひと記事事に感想を書き込んで、捨てることがなかったので、一つのお部屋が新聞で独占し、亡くなって、撤去したときには、床が沈んでいたのにはびっくりしました。(祖母がこっそり時々処分していましたが)
戦争でビルマの方に行かれたとき船で爆撃に遭い、たくさんの戦友を亡くしました。爆撃にあったときに紛れ込んで祖父の鞄の中に入っていた小さな仏像を前に、手を合わせ、ずっとずっと何時間も毎日毎日お祈りをしていました。小さな頃は何をしているのか分からなくて、その姿がとっても面白くって、兄弟でクスクス笑っていましたが、祖父の心の痛みは相当な物だったのでしょう。今祖父とお話をすることが出来たら本当にいろんな事を学ぶことが出来たのになあ。と心残りでなりません。
派手なことや、目立つことをよしとしない祖父は、私が音楽をやっていることをあまり歓迎していなかったのですが、1度だけ見に来てくれたことがあったと思います。祖父が亡くなったとき、ちょうど星の王子様の舞台の公演中で、お葬式に行けませんでした。薔薇の花役だった私は、王子様が星を去って行き、独り王子を思って歌いはじめました。祖父とシンクロして、感情があふれすぎて声が出なくなりそうになりました。すると客席の上の方に不思議な光が輝いて、なんだか温かい気持ちになりました。じいちゃんだ!!と思いました。きっと見に来てくれたんだと思います。後ほど母親に、祖父は本当は音楽が大好きで、クラッシックのコンサートにこっそり連れて行ってもらったと言っていました。きっと天国で戦友達にも再会して、心置きなく大好きだった芸術を謳歌しているのだと思います。
そんな祖父を支えていた祖母の話は、、、またいつかに。


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空からの恵みや小さな幸せを紡ぎ、音楽・デザイン・映像制作をしています。チェレステとはイタリア語で天空という意味があります。


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