ふるさと満喫中のチェレステ楽団。

「どんころ野外学校」さんとの思わぬ出会いで、いま北海道のトマムという所に滞在させて頂いています。
毎日涼しく過ごしやすく、制作をしたり写真を撮ったり、充実な日々を過ごし、感謝感謝の毎日です。

そして先週はまたまた素敵な出会いがありました。
私たちの過ごしているお家に、北海道の動植物環境保護の為に、海外から山の調査をされている方がやってきました。今回はコウモリとネズミの調査の為、このトマムにやってきたそうです。

なかなか北海道の山の中は、ヒグマさんがいたり、ダニやブヨがいるので、山を知っている方無しで山に入る事が難しいと思っていたのですが、コウモリを見に行きませんかと誘って下さり、ご一緒させて頂ける事になりました。

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この日はコウモリの研究をされているヒルさんと山へ入りました。
調査の為に小道が出来ていました。
でもだんだんに山道に。

登ったり下ったり荷物運びをしたり、調査場所へ行くまで大変な山歩き。

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クマザサがたくさん。

1時間ほど歩いて調査場所までたどり着きました。

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あたりはしんと静まり返り、
小川の流れる音と鳥達の声が優しく森の中に響き渡ります。

ここもヒグマさんがよく来られる場所だそうです。
え~こわいなあ。でもクマ除け鈴の音やライトで近寄っては来ないそうです。
でも子供のヒグマがいる時には要注意!!
ヒグマのお母さんはとても良いお母さん。
子供の為ならどんな事をしてでも守リ抜く性格で、人間を追い払いにくるそうです。
可愛い子グマさんどうぞこちらには近づかないでね。

さあ調査の準備です。
調査をするにはコウモリを捕まえなければなりません。

1時間ほど歩いて調査場所までたどり着きました。

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といっても手で捕まえるのではなく、もちろん仕掛けを作ります。
この格好は虫が来ても大丈夫なように、帽子の上や服の上に虫ガード用の網をかぶせていただきました。
それでも何匹かは刺されました~。北海道の山恐るべし。

1時間ほど歩いて調査場所までたどり着きました。

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さあさあ仕掛け作りをお手伝い。
これもまた大変な作業。
日が暮れるまでに作業を終わらせなければなりません。

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これはハープトラップと呼ばれる仕掛け。
え?ハープ!!
わーたくさんの弦が張られてる!
こんなにあったらものすごいスケールの大きい曲が作れるなあ~。
でも音はみんな同じか~。
いやいや音楽でなくて、、、
ここにコウモリさんと同じ周波数の音を流して、コウモリさんを引き寄せ、弦に当たって下に落ちる仕組みです。
コウモリさん引っかかってほしいようなそうでないような複雑。
でもコウモリさんが傷つかないよう細心の注意を払って調査が行われています。
それなら自然を保護する為だから、コウモリさんご協力お願いします!

準備も整いあとは暗闇の中じっと待ち続けます。
あちこちにしかけがあるので、少しのライトを灯しながら確認作業。
光もコウモリさんが逃げてしまうので、細心の注意を払います。
コウモリの羽音や声を確認出来る録音機から、コウモリが活動しているのが分かります。
でも、映画で見るようなたくさんのコウモリがばたばたといるのではないのはありません。
山は広いですから。
虫を捕まえに小川の上を飛ぶ事が多いそうです。

そして

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いました。
こちらはテングコウモリというコウモリです。
ここではちょっと珍しいコウモリだそうですよ。
毛がシルバーでちょっと大きいです。

今回の調査対象、茶色で小型のコテングコウモリも捕れました。
暗闇の中で、小さな灯りと小さなデスクの上で、体重や、羽の大きさ、性の判別など測ってゆきます。

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コウモリは捕まったら1時間ぐらい袋の中に入れてうんちをさせます。
それによって、食べているものや、どんな暮らしをしているのか、山がどんな環境なのかを調べるそうです。

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ごめんね~。もう少しの辛抱だよ。
ヒルさんは一匹一匹愛情を込めて測定します。
本当にコウモリが好きなんだなあ。
そんなヒルさんを見ていたら、私もコウモリがだんだん愛おしく感じるようになりました。

調査は夜の12時まで続きます。
それから、仕掛けなど片付けて、また荷物を運んで、、、
灯り一つない夜の山道は本当に怖いです。
かさかさ音がするたび、ヒグマがこちらを見張っているような気がしてドキドキ。
ヘットライトをたよりに、樹の根や石ころに引っかからないよう気をつけて。
でもヒルさんのおかげで、無事山を出る事ができました。

ヒルさん、大変ありがとうございました。

山の管理や保護って本当に大変なお仕事。
これが毎日毎日続くのです。
学者さんがこんな大変な作業をしながら研究をされている事を知り、頭の下がる思いで一杯になりました。

私も音楽を通して森を自然を守るお仕事ができたらいいなあ。