関東の用事も終わり、九州に向けてまた秋の旅路です。

今年は九州と関東を行ったり来たりしていましたが、その中で、気になっていた画家の東逸子さんの「小さな白い鳥」の展示を、軽井沢の絵本の森美術館へ見に行きました。

ずっと地図の中に挟んでいたチラシ。

関東にいる間にもう終わってしまったとあきらめていましたが、、、。

思いは届きました。

絵本の森美術館の前には、エルツおもちゃ博物館があります。

ちょっとこちらも覗いてみました。

イースターの巨大兎さんと、その後ろのクリスマスピラミッドと。

「クリスマスピラミッドの秘密」～エルツからの贈り物展が開催されていました。

ドイツの木工のミニチュアがたくさん展示されて、ドイツ新婚旅行の時の事を思い出しました。

トシオさんがこの頃木工職人に憧れていて、夢中でクリスマスのお店のミニチュアのおもちゃを眺めていたのを思い出します。懐かしくてとっても可愛かった～。

シンプルだからこそ創造力で夢広がる世界。ドイツの生活の中に溢れるアイディアがたくさん詰まったおもちゃたちと戯れた時間でした。

どことなくたむらしげるのファンタスマゴリアを思い出す世界。

私たちの大好きな世界です。

ロウソクの火の熱でクルクルまわる仕組みのクリスマスピラミッド。

動いているのを見たかったのですが、、、。

またいつか本場ドイツで、クリスマスマーケットに行ける日を夢見ておあずけですね。

さあ、絵本の森美術館へ。

展示会場はムーゼの森の中にあります。

イギリスのポール・スミザーさんがデザインしたガーデンは、自然のままの美しさを大切した心安らぐお庭でした。緑の中に点在する季節のお花がかわいらしく、ふわり軽くなる気持。

トシオさんの大好きなオオスカシバが飛んでいました。

小さな小道を抜けてゆくと

第一展示館に。木組みの建物で、中はログハウスのような森のお家でした。

吉田新一文庫にピーターラビットのひみつの部屋、欧米絵本のあゆみが展示されていました。

こちらは第二展示館。

童話の世界へ誘う不思議な形の建物。

東逸子さんの「小さな白い鳥」が展示されています。

東さんのこの上ない美しい世界にいつまでも眺めていたい時間でした。

思っていたより小さい原画で小さな紙に描かれた緻密な世界があまりにも美しく、自分も小さくなって吸い込まれてゆくようでした。

「小さな白い鳥」はジェイムズ・M・バリの作品。そこから登場したのが有名なピーター・パンだそうです。「小さな白い鳥」の中のピーター・パンは、生後７ヶ月の赤ん坊で、人間になる事を拒絶し、人間でも鳥でもないケンジントン公園のピーターとして妖精たちと一緒に笛を奏でて暮らすお話だそうです。読んでみたいなあ。

素敵なドイツのおもちゃの世界、絵本の世界に酔いしれて、美しいムーゼの森のちょっと冷たい風に吹かれて、一休み。軽井沢はひっそりと秋の香りに包まれていました。きっともうじき森は金色に色づいてゆくのでしょうね。大好きになったこの森にまた遊びに行きたいです。