台風の去った次の日は、きらきらお日様が出て、青空が広がり気持ちのよい朝を迎えました。
お休みした道の駅近くの熊野三所大神社にお参りに行く事に。
夫婦楠のお姫様と王子様が光の中で踊っているようです。
朝早くから、町のおじいさんおばあさんがお掃除をして下さっていました。ありがとうございます。
熊野三所大神社
熊野那智大社の末社で夫須美大神・家津美御子大神・速玉大神の三神を主祭神です。九十九王子のひとつである浜の宮王子の社跡に建つため、「浜の宮大神社」とも呼ばれているそうです。
九十九王子とは、熊野古道沿いに在する神社のうち、主に12世紀から13世紀にかけて、皇族・貴人の熊野詣に際して先達をつとめた熊野修験の手で急速に組織された一群の神社を言うそうです。浜の宮王子様がいらしたのかと思ったら、どうやら違うようです。
補陀洛山寺
仁徳天皇の治世にインドから熊野の海岸に漂着した裸形上人によって開山されたそうです。
浜の宮王子の守護寺で、神仏習合の名残をみることができます。まだ空いていませんでしたが、お坊さんがちょうどいらして、中でお参りすることができました。ありがとうございます。
そして、熊野速玉大社へ
熊野三山の一つで、創建年代は不詳。
熊野速玉大神と熊野夫須美大神を主祭神としています。
もともとは近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、いつ頃からか現在地に祀られるようになったそうです。神倉山にあった元宮に対して現在の社殿を新宮とも呼ばれています。
とてもきれいな神社でした。
元宮があるのなら、と神倉山へ
するとたくさんの方が何かを待っている様子。
尋ねてみると、これから新しい月の始まりのお祭りがあるそうです。
台風の影響で、準備に時間がかかり少し時間がおしていましたので、運良くお祭りに参加させていただくことができました。
光に包まれ素晴らしい1日の始まりとなりました。
ありがとうございます!
清められ、いざ磐座さまへ
それには急な断崖絶壁の階段を上らなくては。538段あるそうです。
源頼朝が寄進した鎌倉時代からの古い階段です。
ここも熊野古道だよ〜。頑張ってね〜。と声をかけて頂き気合いを入れて登りました。
やや高所恐怖症ぎみの私ですが後ろは振り返らず、ずんずん。
わ〜見えてきました。
神倉神社
熊野速玉大社の摂社とされています。
ゴトビキ岩と呼ばれる巨岩がご神体として祀られています。
磐座さまからの眺め。
新宮の町並が一望できます。
ここからお見守り頂いているのですね。
そして素敵な出会いもありました。
神社関係者の方で、いろいろ教えて頂きました。
信者さんですか?と聞かれ、私たちはカトリック信者です。
と答えると、大変興味を持って下さりいろんなお話を聞かせて下さいました。その方は神道の方ですが、カトリックに大変興味があり、来週にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を訪れるそうです。そして神道とカトリックの精神には通じるところがあると話して下さいました。私たちがお参りに来てくれた事をとても喜んで下さいました。とってもうれしかった〜。
この日本の地で生まれ、神道でも仏教でもなくたまたまカトリックという宗教にご縁があり、そこから神様への道を歩み、神様とは何だろうと考えるようになった私ですが、大きく偉大な存在を感じ、それはその土地土地の人間や植物の形が違うように神様を思い描く形がそれぞれ違うけれど大本は同じなんだといつも思っています。
だから、そんな風に声をかけられて心がとても平和な気持ちになりました。世界中がそうやって心を通わせて行ったら、どんなに平和な世の中になる事でしょう。
磐座さま素敵な出会いをありがとうございました。