熊本の桜、満開です。ぽかぽか陽気に心躍ります。
今日は「ごぱんやウッディー」さんのご紹介で、熊本市にあります焙煎工房「銀羊・舎」を訪れました。
「とっても素敵なカフェだから、きっと好きだよ~」ここで古楽の方のコンサートなど行われているそうです。
羊のマークの絵に見覚えが!大好きな望月通陽さんの絵ではありませんか。なんだかドキドキ。
この静寂で時が止まったような空気は、、。東京の久保田恵子さんのお宅にお邪魔しているような、大好きな香りのする空間です。
水出しコーヒーとアップルジュースを頂いて心を落ち着かせます。
水出しコーヒーは、一滴一滴時間をかけて入れられており、トロンとして、香りも良くでもすっきりした美味しいコーヒーでした。
ふとカウンターに目をやると、波多野睦美さんのCDがたくさん並べられており、あ~もう声をかけるしかありません。
「素敵なカフェですね。」
奥様にお声をかけると、優しく笑顔で答えてくださりました。
それから、いろんなお話をさせていただきました。
CDの波多野睦美さんは、私の歌の恩師で、私のいちばんの憧れの歌手です。そして望月さんは以前波多野先生の「オルフェオ」というオペラの舞台に出させていただいた時の、衣装を手がけてくださった方。トシオさんも憧れの芸術家です。
お話をしていると、奥様はなんと波多野先生のご親友でした。そして、その東京で行われたの「オルフェオ」という舞台を見に来てくださっていたそうです。
私がまだ学生の頃、その舞台でエウリディーチェという役をさせていただき、東京に来て初めてプロの方々とのお仕事をさせていただいた貴重な体験のお仕事。古楽という世界も初めてでしたし、能楽堂も初めて、素敵な衣装を着て美しい音楽に囲まれて、もう何もかもが初めてで、何もかもが美しく、夢の中にいるようなそんな時間でした。そして私も実はその舞台で、奥様が楽屋にいらしたのを覚えていて、あんまり綺麗な方だったので、女優さんか芸術家さんかなあ~と思っていました。なんだかとっても嬉しくて、いっぱいお話しさせていただきました。
波多野先生が載せられた新聞の記事を見せていただきました。
進化し続ける先生の背中は本当に大きいです。昨年はNHKの真田丸のエンディングの歌を歌われるなど活躍の幅がどんどん広がっています。私のいちばんの憧れの人です。
「音楽に対する姿勢が一本芯の通っているところが素晴らしい」という奥様の言葉が、胸にズンと響きました。
奥様と。
親友である波多野先生をいつも気遣い、そしてどこにいてもいつでも応援し、見守っている奥様。親友っていいなあとしみじみ思いました。
素敵なエピソードや、リュートの「つのだたかし」さんが歌っているのレアなCDも聴かせていただいたり、また望月さんの作品もたくさん見せていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。気づいたら閉店時間も過ぎ、辺りは真っ暗。
あーごめんなさい。でも本当に懐かしいお話を聞かせてくださりありがとうございます。
なんだか私の歌の原点に帰らせていただいて、あの頃の歌への憧れをもう一度思い返すことができました。感謝です。
素敵な「銀羊・舎」さんを紹介してくださり、ウッディーさんありがとう。
またゆっくり寄らせてください。
大変ありがとうございました
もうすぐ復活祭。羊さんありがとう!
どうぞ素敵な過越の日をお迎えください。