フェリー姫島丸より
大分の実家に、3ヶ月ぶりに戻りました。暑い夏がまたやってきた感じです。北海道も全国で最高気温の日があったりで暑かったけど、やっぱり九州の比になりません。蒸し蒸し暑い〜。実家のお盆のお墓詣りも出来て、ひと段落、ゆっくりしようかなあ〜と思っていたら父が姫島に行って狐祭りを観たい!!と張り切っていましたので、なかなか思い切らないと、姫島なんて渡ることはないので、一緒に行くことに。
国東半島の伊美港より小さな船に乗って姫島へ。

姫島。古事記の「国生み」で、大島を生み、次に女島を生むとあり、その女島が姫島であると言われているそうです。

大帯八幡社
フェリーの発着所の海岸近くの大帯八幡社に行きました。姫島に来るもう一つの目的がありました。私の父方の祖父の姉の子供、と言ってももう84歳のすずさんというおばあさんなんですが、その方に会いに行きたいという目的です。すずさんはこの神社に嫁いでいて、祖父が生前に「すずに会いたいなあ」と話していたのを思い出してずっと会ってみたいなあと思っていたそうです。

旅のご加護とご縁をお祈りしました。

そしておみくじを引いてみました。チェレステ楽団はでひいてみたら、末吉でしたが、カゴの中の鳥がやっと自由になって空へ飛び立つ時、というお言葉が書かれていて、なんとも嬉しいおみくじでした。

すずさんの今住まれているお家がどこにあるのかわからず、神社の近くをうろうろ。通り掛かったおばあさんに声をかけたらなんと、すずさんでした。

懐かしいお話に花が咲いて、父もすずさんもとっても嬉しそうでした。すずさんは今84歳だそうですが、自転車にまだ乗っていたり、びっくりするほど記憶もはっきりしていて、9人もいる父の兄弟の名前もみんな覚えていました。表情も豊かでとってもかわいらしいすずさん。
洋裁が好きで、今でもお洋服を作っているそうです。私も大好きなのはすずさんに似たのかなあ〜。お会いできて本当に良かった。お祭りでお忙しい時にありがとうございました。

姫島は、車海老の料理が名物だそうで、お昼にいただきました。でも私は少し頭痛がして気持ち悪くて食べられませんでした。残念。

朝から曇りで、雨も降り出して、お天気も良くないのでとりあえずお祭りまで温泉に行くことに。巡回バスに乗って拍子水というところへ行きました。ここから炭酸水素塩泉が湧き出ていました。しゅわしゅわっと美味しいお水でした。長湯温泉のような味でした。温泉に入ると頭痛も和らいで、少し元気になりました。

まだまだ時間があったので、狐踊りのメイクとそっくりのお面の絵付けに挑戦しました。見本があるので気軽にできて楽しかった〜。

父は待ちきれず、海岸で散歩。そしたらテレビの撮影が来ていて、一人見物。狐の格好した人がカメラに向かって走るという映像を何度も撮っていました。

出来ました。左の黒いのはトシオさんのタヌキのお面です。狐踊りが有名ですがタヌキ踊りもあるそうです。

だんだん暗くなり、太鼓とおうたの声が聞こえてきました。たくさんの会場が島じゅうにあって、島の人たち総出で旋回して踊るそうです。

島の子供から大人まで、みんな踊ります。

私たちも、、、。なんだか猫ちゃんみたいになちゃった。トシオタヌキはよく似合います。

子供らがかぶるとそれっぽい。可愛いね。

さあ待ちに待った狐たちの登場です。

なんとも愛らしい踊りに大歓声です。ただ、ここのところ狐踊りが有名になり取材陣が多すぎてそれが雰囲気を壊していて残念でした。

こんな小さな子供まで。眠い目をこすりながらよく頑張りましたね。日中は雨が降り、中止になるかとヒヤヒヤでしたが、お天気が回復してお祭りは無事開催されて良かった。貴重な狐踊りも堪能できて、父も母も大喜び。ただ温泉で癒されたものの、そのあとまた頭痛が復活して私だけなんだか痛みを我慢しながらの見物で、狐に憑かれてしまったのではないか、踊りを見ているうちに引き込まれてしまいそうな気持ちがしました。帰りに船に乗ってくるまで走っているうちに、頭痛はすーっとひいて、嘘のように回復。やっぱり、、、。夏のホラー体験。なんだか夢のような1日でした。
でも素敵なすずさんに会えて嬉しかった。すずさんがお嫁に来た時には、手漕ぎ船で来たそうです。波が荒く反対側の岸まで行ってやっと上がることができたそうです。島に一人嫁いで、大変だったでしょうね。またお会いできるといいなあ。どうぞお元気で。