
山の中なので駐車場に一台の車もなく、静かで涼しくて、ゆっくりお休みできました。あさ早く目が覚めると、美しい三日月が茜色に染まりかけた空にありました。私の「銀の月」という歌の歌詞に出てくる世界にぴったりでうっとり。するとトシオさんが、「ねえ、夜中覚えてる?」というので、なんだろうと思ったら、どうやら夜中トシオさんはふと目を覚ましたら、車のそばで近づいてくる足音(ちょっとひきずり気味)ザッザッ。耳を澄ましていると、車の前で止まって、かなりしばらくそのままいる気配、、結構怖くて、お祈りすると「たったたた、、。」と離れていく音が聞こえたので外を覗くと誰もいないし車もなかった。という話をしました。眠ったそうです。その道の駅は近くに民家がなく山の中の人工湖なので、車がなかったら誰かいるがずもなく、しかも足音が女の子のサンダルの音のようだったというのです。きゃあまさか!!実は私も起きてはいないのですが夢で車にサンダルを履いた女の子が近づいてきて、そのあたりで「あははは〜」と笑いながら歩道の方へ走って行く夢を見ていたのです。きっと夢の中で音が聞こえていたのでしょう。夏のホラー体験です。でもきっと座敷童子だよ〜。怖いのでそういうことにしておきます。

すると、どどどど〜どすん。車が何かに落ちた感じで目が覚めました。そうしたら、なんとチェレ号が側溝に落ちていました。枯れ草が詰まっていたので側溝が見えず、電話で車を道の脇に止めようとして落ちてしまったようです。タイヤが浮いて空回り。枯れ技を拾ってタイヤに敷いてみたり、板を挟んでみたり色々したけど無理そうで、トシオさんが助けを呼びに行きました。一人残されて、泣きそうになりながら天に助けてくださいと心からお祈りをしました。すると、天使がやってきてくれました!
近くの浜辺ででサンドアート展の準備をしている作業の方々が助けに来てくだったのです。それでも色々試してもなかなか難しく、試行錯誤していましたら、今度は車で通りかかった若い方が、「ランドクルーザーがあるので引っ張りましょうか」と声をかけてくださいました。そしてわざわさお家までとりに行ってくださり、あーでもないこうでもないと慣れた手つきでチェレ号のひっかけるところにロープをかけて、車でヒョイっと持ち出してくださいました。通りかかる方々も心配して声をかけてくださったり、手伝ってくださり、おかげでチェレ号、傷一つなく無事生還しました。炎天下の下、皆さん本当にありがとうございました。秋田の方々の優しさに触れ、本当に感謝感激でした。これからは十分に気をつけて旅をしたいと思います。





色々ありましたが2ヶ月間の旅、無事に帰ってきました。たくさんの恵みをありがとうございました。



