北海道函館から青森行きのフェリーに乗り、本州へ。
穏やかな海で助かりました。船酔いをしやすいので、、。
青森へ着くと、もわ〜っとぬるい湿気が。海を挟んだだけなのにどうしてこんなに湿度が違うのでしょう。
一番近い道の駅でお休みしようと思ったのですが、車も多く、賑やかで、アイドリングをする車が多いので、別の道の駅に移動。虹の湖の道の駅でお休みをしました。

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山の中なので駐車場に一台の車もなく、静かで涼しくて、ゆっくりお休みできました。あさ早く目が覚めると、美しい三日月が茜色に染まりかけた空にありました。私の「銀の月」という歌の歌詞に出てくる世界にぴったりでうっとり。するとトシオさんが、「ねえ、夜中覚えてる?」というので、なんだろうと思ったら、どうやら夜中トシオさんはふと目を覚ましたら、車のそばで近づいてくる足音(ちょっとひきずり気味)ザッザッ。耳を澄ましていると、車の前で止まって、かなりしばらくそのままいる気配、、結構怖くて、お祈りすると「たったたた、、。」と離れていく音が聞こえたので外を覗くと誰もいないし車もなかった。という話をしました。眠ったそうです。その道の駅は近くに民家がなく山の中の人工湖なので、車がなかったら誰かいるがずもなく、しかも足音が女の子のサンダルの音のようだったというのです。きゃあまさか!!実は私も起きてはいないのですが夢で車にサンダルを履いた女の子が近づいてきて、そのあたりで「あははは〜」と笑いながら歩道の方へ走って行く夢を見ていたのです。きっと夢の中で音が聞こえていたのでしょう。夏のホラー体験です。でもきっと座敷童子だよ〜。怖いのでそういうことにしておきます。
夏のホラー体験の後、秋田の方に向かって車を走らせました。この日は猛暑で 車を走らせて冷房をつけていても暑くてぼんやりして、助手席の私はウトウトして眠ってしまいました。
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すると、どどどど〜どすん。車が何かに落ちた感じで目が覚めました。そうしたら、なんとチェレ号が側溝に落ちていました。枯れ草が詰まっていたので側溝が見えず、電話で車を道の脇に止めようとして落ちてしまったようです。タイヤが浮いて空回り。枯れ技を拾ってタイヤに敷いてみたり、板を挟んでみたり色々したけど無理そうで、トシオさんが助けを呼びに行きました。一人残されて、泣きそうになりながら天に助けてくださいと心からお祈りをしました。すると、天使がやってきてくれました!
近くの浜辺ででサンドアート展の準備をしている作業の方々が助けに来てくだったのです。それでも色々試してもなかなか難しく、試行錯誤していましたら、今度は車で通りかかった若い方が、「ランドクルーザーがあるので引っ張りましょうか」と声をかけてくださいました。そしてわざわさお家までとりに行ってくださり、あーでもないこうでもないと慣れた手つきでチェレ号のひっかけるところにロープをかけて、車でヒョイっと持ち出してくださいました。通りかかる方々も心配して声をかけてくださったり、手伝ってくださり、おかげでチェレ号、傷一つなく無事生還しました。炎天下の下、皆さん本当にありがとうございました。秋田の方々の優しさに触れ、本当に感謝感激でした。これからは十分に気をつけて旅をしたいと思います。

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そんなことがあって、トシオさんもかなりのショックで放心状態のトシオさん。海辺でぼーっと心を落ち着かせました。気をつけないといけないことがいっぱい。北海道の広い道から、本州に渡ってきて感覚が全然違うので大変です。

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男鹿半島の美しい景色。いつもならテンション高く、わ〜なんてはしゃいでいるのだろうけれど、、、。そんな景色もごつごつ重々しく心にのしかかってきます。この日は温泉にゆっくりつかって、すぐにお休みしました。
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次の日、東北地方は雨が降り、私たちのいた秋田県も豪雨警報が出ていて、朝からひどい雨が降り出し、練習を済ませるとすぐに移動しました。でも雨が小雨になったので、秋田の涙の聖母マリア様のことを思い出して、お祈りに行きことにしました。ここのところ悲しいお知らせや、よくないことが続いていたので、マリア様に心の平安をお祈りに行きました。百合の花が雨に濡れてしっとり美しく、優しく迎えてくださいました。

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聖体奉仕会、”救い主の母”に捧げられた聖堂。
信者さんに宮大工の方がいらして造られたそうで、純日本風の建築です。欄間などの彫刻は、みんなキリスト教のモチーフで大変モダンな建物でした。室内は撮影が禁止なのですが、受付の方が丁寧にご案内してくださり、豪雨の後でしたので観光の方もいらっしゃらず、静かにお祈りすることができました。
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涙の聖母マリア様
1975年から1月4日から1981年9月15日まで101回も涙を流されたそうです。
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修道院の祈りと黙想のお庭には紫陽花咲いた「十字架の道行」がありました。

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イエス様のそばでマリア様の百合の花が静かに咲いています。
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聖母に捧げた日本庭園。
心も落ち着いて、また関東に向かって出発しました。修道院を去ると、また雨が降り始めました。秋田県は警報がたくさん出ていましたので、注意し、天気予報を聞きながら安全な道を選んで帰りました。途中、山形や新潟でも河川が増水してかなり危険な状態のところもありましたので、ひどい災害にならないよう本当に祈るような気持ちで通り抜けました。
そして無事茨城の実家までたどり着きました。
色々ありましたが2ヶ月間の旅、無事に帰ってきました。たくさんの恵みをありがとうございました。
神に感謝。