壇上伽藍
高野山の二大聖地、壇上伽藍、奥の院へ。

ここには高野山全体の総本堂でな宗教行事が執り行なわれる金堂や、大師が唐から伽藍建立後を占うためお投げになった三鈷がかかった「三鈷の松」、紅い大塔御影堂、不動堂などが密集していました。
伽藍とは、サンスクリット語で僧侶が集い修行をする閑静清浄なところという意味だそうです。

奥の院参道
参道には皇室、公家、大名などの墓が20万基以上、また戦国大名の6割以上の墓所があるそうです。

ロウソクを灯す巡礼者。

雪に覆われたお地蔵様。

無縁仏が積み上げられ、ピラミットのようになっていました。




「弥勒石」
触れると弥勒菩薩の御利益があるそうです。
つるっとしっとり不思議な石です。

弘法大師が腰掛けたいしだそうで、くぼみが残っていて、
お座りになっている姿が浮かんできそうでした。

白装束の巡礼の方々が向かう道の先に、弘法大師の御廟と灯籠堂がありました。
いろんな事、願い事すらを忘れてしまうような、
心が本当に空になるそんな場所でした。



奥の院の入口、一の橋にて。
本当はここから歩くそうですが、駐車場の関係で逆に歩いてしまいました。
参道は雪が解け、木々に積もっていた雪がわしゃわしゃっと落ちてくるので、ちょっと危険でしたが、帽子で覆ったり、ショールをかけたりしてなんとか回避しました。
たくさんあった雪も夕方近くには溶けてなくなり、奥の院を出る頃には、現実の世界に引き戻されたようでした。
宗派にとらわれず、あらゆる階級の人々の憩いの場となった高野山。
訪れた観光客のほとんどが西洋人で、外国に来たようでした。
皆さん、日本人の方々より熱心に歩いていた様子でした。
自分の心と向き合える場所を世界中の人々が探しておられるのでしょうか。
ひたすら、墓石の間をくぐって歩く。
苔むした石や木々に、冷たい雪が添えられて、なんとも幻想的なところでした。