屋久島大屋根の会の第9回地杉の集い「スギの道を歩く旅、屋久島」に参加しました。
地元の方のご案内で、旧楠川歩道を歩いてゆきます。
江戸時代の初めには既に開かれていて、小杉谷で伐りだした板や柱を背負って峠を越え、白谷を経て、ヨシトギの坂を下り、楠川の港まで運んで船積みをしたそうです。車の時代がやってきて以来、この歩道は使われず放置されていたそうです。
地元の方々によって放置されていたこの歩道を復旧させ「旧楠川歩道」と名付け、今では登山道として提供しているそうです。戦後植林されたスギ人工林も元気に育っていました。
川で皆さん喉を潤します。これまた美味です。
苔もしっとりと水を含ませていました。
ちょっとした山登りでしたが、慣れない山道にみなさん結構必死です。
折り返し地点まで来ました。
帰りは整備されたアスファルトの道を帰りました。
つるつるすべって、山の道の方が断然歩きやすかったです。
木の根っこに助けられながら、ひと足ひと足踏みしめて歩く事の大事さを知りました。体の隅々までがが自然と鍛えられ、本当にいい運動でした。昔の方は体が丈夫なはずです。
鹿さんにも出会えました。
気持ちのよい森の空気を吸って、、、
次の日は、屋久島環境文化村センターにて「第9回地杉の集い」の講演会。講演会の前にチェレステ楽団のミニライブをさせて頂きました。
大変大きなスクリーンをバックに演奏させて頂きました。
あの赤い線は木目だそうです。
このような大きな会の前に演奏させて頂けるなんて、本当にありがとうございました。
旧楠川歩道を思い浮かべながら、歌いました。
皆さんに温かい言葉をかけて頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、何よりも講演会の先生方の貴重なお話を聞くことができ本当に良かったです。
「木育」をテーマに研究をされている埼玉大学教授の浅田茂裕先生のお話には大変感銘を受けました。天然木材に囲まれて育つ事が健やかなる子供の成長にどんなに重要かを教えて頂きました。
昔は当たり前のように使われていた木材。今では合板や新建材に取って変えられ、木材をつかう場合でも薬をかけられた輸入の木材が使われていたり、全く不自然な世の中です。後の人のためにとご先祖さまが植えて下さった木を放置して、森は人工林であふれ、日本には本当の鎮守の森は今や3パーセントしかないというお話を聞きました。森であふれた屋久島も今その問題を抱えているそうです。
屋久島大屋根の会は、その貴重なご先祖さまからの木を生かしてゆこうと頑張っています。
そして特に屋久島の地杉には、他の地域にはない特色があり、人間が癒される程よい木材で、カビやシロアリなど、お家の敵であるものを寄せ付けない効果もあるそうです。素敵なことばかりです。
健康で心安らかな暮らし。
希望が湧いてきました!
大屋根の会のますますのご発展をお祈りしています。