あさ、5時半頃、
まだお月様が、薄暗い朝のお空に輝いています。
お宿の方の案内でウミガメの赤ちゃんが海へ行くのを見学に浜辺へ
といっても目と鼻の先ですが。
もう時期が遅いので、見ることができるかしら。
わ〜いました。砂浜を一生懸命海に向かって進んでいます。
頑張って〜。
よちよち。
手を翼のように広げて歩きます。
さああと少し。
波に引き返されながらも
なんとか海へ。
よかった〜。
見守るように、ゆっくりと、空が色好きはじめています。
しかし岩場には
取り残されたウミガメちゃんが行き場もなく泳いでいます。
「逃してあげて〜。」
いわばの穴にに取り残されたウミガメさんはそのままひからびて、鳥などに狙われてしまうそうです。
恐る恐る
小さな小さなウミガメさん。
大きく立派になって、
またここに帰ってきてね。
ではいってらっしゃい〜。
空はすっかり晴れ渡り、海がキラキラ。
ウミガメさんは、20~30年後産卵のためにまたそこへ帰ってくるそうです。どんなに遠くへ行っても自分の生まれたところを正確に覚えているそうです。
不思議!
月や星や潮やいろんな事を知っているのでしょうか。
海のなかにも天体のような宇宙の仕組みがあるのかもしれません。
人間はどこに向かっているのでしょう。
もしかしたら心に刻まれた帰るべき場所があるのかもしれません。
自分の心に耳をすまして、、、
まだ旅は続きそうです。