屋久島の高平というところの海の近くに天然村がありました。
天然村は、屋久島の大自然と向き合える自然食の宿。
この広いお部屋では、ヨガや瞑想、セミナーなど様々な、コンサートなど様々な会が開かれているそうです。
「この世界のすばらしさを、なによりもまず私たち自身がもっと存分に味わい、ここを訪れる皆さんに少しでも感じてもらいたい。」
緑に囲まれ、屋久島地産の自然食をいただき、この素朴な木造の広い空間でたくさんの人が天然に帰ってゆくのでしょうね。
この日は、福岡から見えられたお二人の食と出産についてのお話会。
まだ子供のいない私にとって、とっても貴重なお話会でした。
福岡でマクロビオティックのカフェ「ベジガーデン」をされている仲ひろみさんは、食べ物を通じての子育てのお話を、自分の体験をもとにお話しして下さりました。
与えられるしかない子供の食を守るには、家族の協力だけでなく、学校や周りの人、たくさんの方々の意識を変えてゆく事が本当に大事な時代なんだと考えさせられました。大人がちゃんと知識があって、気をつかえたなら、子供は苦しまなくてすむのです。たくさんの人に、食の大切さを知っていただけたらなあと思いました。
そして「助産院mamita マミータ」の助産師 田中みちえさんの自然出産のお話。
女性が妊娠をして、どんなふうに変化をし、そして子供を生むまでの体作り、そして自然に体が子供を産み落とすまでの仕組みを教えていただきました。
馬や牛などの動物が四つん這いでつるんと子供を産み落とすシーンをテレビで見たことがありますが、人間のからだもまさにあんな感じだそうです。本来はそんなに力む事なく、骨や筋肉の自然な道筋のなかで、子供が自分の体を小さくちじめて、重力の力でくるくる回りながらうまく生まれてくるようになっているようです。ですので、病院での出産で良く目にする地にお尻をついた出産は大変不自然なのだそうです。日本の病院での現実を知って大変恐ろしくなりました。
自分のお家で、好きな物に囲まれて、大好きな旦那さまのそばで安心して出産を迎える喜び。
せかされる事もなく、自分と赤ちゃんのペースでゆっくり出産が出来る自然出産の素晴らしさ。
出産の様子を映したDVDをみて、愛にあふれた中で生まれてくる命に大変感動し、涙がぽろぽろこぼれました。私も子供が出来たら絶対自然出産をしたいなあと思いました。
命に関わるお仕事をされているお二人は、本当に素敵な方。
人生の勉強をさせていただいています。
そんなお二人のお話をこの大自然屋久島で聞くことができ、生きる希望が一層わいてきました。
寝不足と、疲れも一気にふっとんで、体も心もぽかぽかあたたかくなりました。
そんな中でのチェレステ楽団ライブ。
ゆったりとした気持ちで演奏することができました。
歌っていると、妊婦さんや、小さなお子様を抱えたお母さんと命の交流をしているようで、とっても不思議な感覚になりました。
本当に素敵な時間をありがとうございました。