なんだか恐怖の思い出となってしまった鹿児島を離れ、(楽しいこともたくさんありましたよ)宮崎にやって来ました。「酒谷」という道の駅では、雨が降り風が強く車が揺れて良く眠れませんでしたが、
だんだんにお天気が回復し、日南海岸に出た頃には快晴となりました。
日向灘の断崖にある鵜戸神宮
東西38m、南北29m、高さ8.5mの岩窟内に本殿が鎮座している珍しい「下り宮」です。
日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊を主祭神とし、相殿に大日孁貴以下の皇祖神と神武天皇を祀っています。
「ウド」は、空(うつ)、洞(うろ)で、内部が空洞になった場所を意味し、祭神名の「鸕鷀(う)」が鵜を意味するのに因んで、「鵜戸」の字を充てているそうです。
古代以来の海洋信仰の聖地で、社伝によれば、本殿の鎮座する岩窟は豊玉姫が主祭神を産むための産屋を建てた場所だそうです。
二つの岩の乳房に似た突起は、「お乳岩 」といわれ、豊玉姫が綿津見国へ去る時、御子の育児のために右左の乳房をくっつけたものと伝えられているそうです。
主祭神の玉依姫が滴り落ちる「お乳水」で作った飴を母乳代わりにした「おちち飴」。現在も安産や育児を願う人々から信仰されていました。私もいただきましたが、まだ子供がいないので、子供が出来るまで大事にとっておこうと思います。
亀石 。
豊玉姫が海神宮から来訪する際に乗った亀が石と化したものと伝えられているそうです。しめ縄のかけてある穴に男性は左手、女性は右手で願いを込めた「運玉」を投げ入れることで願いがかなうといわれているそうです。挑戦してみましたが、、、。穴の中には入りませんでしたが岩に当たるだけでも良いそうですので安心しました。
この神宮は神仏習合の頃には「西の高野」とも呼ばれる両部神道の霊地として栄えていたそうで、ちょうど私たちが訪れたとき、般若心境が唱えられていました。お経と迫力のある太鼓と、錫杖のシャンシャンという音が岩の中に響き渡ってかなりの迫力でした。
トシオさんは、釘いるように眺め、なんだか祓ってもらったとうれしそうでした。
境内にあります恵美須神社に寄って衣食住のお祈りをしました。
これでひと安心。