津和野から日本海側に出て、下関までひた走ります。
途中お休みした道の駅では、雨と風がものすごく吹いて少しの窓も開けられないほど。
でもどうしても炊きたてご飯が食べたいトシオさん。
どこか、雨風のないところはないかと探しに行きました。
帰ってこないなあと思ってトシオさんを捜しに行くと、
建物の端っこでお休みしていた自転車の方とお話をしていました。
そこが、一番雨風がこないよと、道の駅の方に教えていただいたそうです。
私たちもそこでご飯を炊かせていただきました。
炊いている途中、いろんなお話を聞かせてくれました。
その方は、6月北海道宗谷岬から出発し、峠を越えたり、山登りをしたりしながら今ここ山口まで来て、ご実家の福岡を目指すそうです。
お年はなんと、70歳ですって。
68歳で息子さんに自転車をプレゼントされて、自転車にすっかりはまってしまったそうです。
とっても若々しくてまだ50代ぐらいかと思っていましたのでびっくりしました。
最後に、素敵なお話をしてくれました。
一人で自転車で旅に出て、一番に思うことは奥さんへの感謝の気持ちですって。
自分の人生の中のほとんどを奥さんと生きてきた日々。
こうして健康で旅に出られるのも、奥さんあってのこと。
旅をしてひしひしと感じるそうです。
その瞳がキラキラ輝いて、心が洗われるようです。
心から湧き出る感謝の気持ち。
何よりもきれいな気持ち。
私たちの心にも流れ込んで、いろんな感謝の気持ちがこみ上げてきました。
ありがとうございました。
無事、温かな我が家へたどり着くことをお祈りしています。
良い旅を〜。