北海道最終日。
大雨の中、苫小牧の船乗り場まで車で走っていると、「札幌芸術の森」があって、時間があったので少し寄り道することに。
すると札幌芸術の森25周年記念展 「森と芸術」
という展示会をやっていました。
とっても気になったので入ってみることにしました。
楽しかった〜。
あんまりわくわく楽しくて何度も引き返してみてしまうほど。
太古の昔は森とともに生きていた人間。
やがて畑を耕し、食べ物を蓄えはじめると、だんだんに森から離れてゆきます。
真っ暗な森は恐怖へと変わり、危険な森を壊し、安全な町を作り、箱の中で安心して暮らすようになります。
しかしそのような人間の生き方に疑問を抱く人たちもたくさんいました。
それぞれの時代の芸術家たちは、失われてゆく森と人間の野生の姿を、
様々な方法で私たちに語りかけてきます。
まるで海のように神秘的で未知な存在となってしまった森。
想像は無限大です。
アートのモチーフも森の中には全てそろっています。
「さあ森へ行こう!!」
と駆け出したくなるような、そんな展示会でした。
なんだかとってもうれしくて、それから森を見るとわくわくしてきます。
森に囲まれた支笏湖。
千歳川の水が青く澄んで幻想的。
雨がざあざあ降っているのに、この透明感。
美しい景色は、ここでおしまい。
この後は激しく雨が降り、とにかく船着場へと向かいました。
船が出航するか心配でしたが、、、
どうやら、出航するようです。
乗り込んだら最後、身を任せるしかありません。
揺れます。大きく揺れます。
もう立ってなんていられません。
座ってなんていられません。
ひたすら横になって、自分はイルカだと言い聞かせるしかありません。
波間を飛んで、もぐって、すいすい。
気持ち悪くなんか、、、
眠ること、
それしかありません。
目が覚める頃には、波が静まっていますように。