島根県へ
日本海へ向けて走っていると、石見銀山世界遺産センターというところがありました。前にテレビで素朴な街並みとそこでしか飲めないイタリアのコーヒーの事を覚えていて、行って見たいなあと思ったけれど、銀山の見物は完全予約制。日も暮れかけて来ていたし、大森という街並みは車が入りにくそうでしたので断念。またゆっくり予約をして見にくる事にしました。
その代わりにここも世界遺産登録がされています、温泉津という街にお風呂をいただきにゆきました。港に寄り添う古くて素朴な建築物が残る町並み。
温泉発見の由来は往古1300年以前、湯に浸かって傷口を治しているタヌキを旅僧が見つけたのがはじまりであると言われているそうです。
源泉をそのまま使用された湯は大変熱く浴槽が3つに区切られ、熱い湯・ぬるい湯・座り湯とあります。鍾乳石のような湯船はなんとも歴史を感じ、常連客の憩いの場となっていました。毎日のように来ているというおばさまに効能など教えていただきました。
少しずつゆっくりいただきなさい。飲用すると糖尿病、胃腸病、胸焼けなどに効果がある温泉水。海に近いからか塩辛く、また大分の長湯温泉のような味がしました。記念に番頭のおばさんに写真をとっていただきました。
「山を崩したり森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式」が「21世紀が必要としている環境への配慮」がすでにこの場所で行われていたと委員の反響を呼び世界遺産登録された石見銀山。この街も文化的景観の一つとして世界遺産登録がされているそうです。
特別な何かという事よりは原風景を大切にしながら素朴な暮らしをしている方々の姿勢が日本人として大切な遺産だなあと感じました。
海岸線を走っていると夕日が。
海にピンク色の道ができていました。
なんて美しいのでしょう。
言葉になりません。
日本海に沿ってこれからどんな旅が待っているのでしょう。
楽しみです。