東京をあとに、最初の目的地長野県を目指して走ります。
お天気も回復して、久しぶりのドライブ気分。
高尾山の駅をさかいに、町の景色から山の景色へと。
窓を開けると、雨上がりの森の香り。
温かな光と冷たい風が心地よく生き返るようです。
ずんずん進んで、あっという間に日暮れ頃。
富士山の近くの道。
鳥居に夕日が差し込んでなんだか神聖な気分。
そろそろ温泉に入りたいなあと思ったら、標識に石和温泉と書いてありましたので、日帰りできる温泉を探します。
しかし、、、なかなか目指した温泉がみつかりません。
何度も同じ道をぐるぐる。
ナビも混乱しはじめ、ついには細い農道のような道を案内され、走ってゆくうちに道が狭くなって、ひゃ〜。
片方は水路、もう片方は田んぼ。街灯無し。暗いよ〜。
どうする。運転手のトシオさん。農家のお家から何事ぞと、おばあちゃんやってきて、「この先細いから、引き返せ」言われましたが、もうすでにぎりぎり!!
落っこちそうなのを必死で切り返して。バックでやっとの思いで、抜け出しました。
二人で細い道恐怖症のような気持ちになって、
またナビが案内を続けているのですが、
一刻も早くこの街から脱出したく、温泉あきらめ、大きな通りに戻ってきました。
何時間も迷い続けていたらしく、精神的にも疲れ果て、お腹もぺこぺこ。
カレーのお店でゆっくりすることに。
おいしいご飯に元気を取り戻しで、韮崎にあります道の駅にむけて走りました。
途中に温泉があったらと微かな希望をもって走っていましたら、サウナ、温泉とあったので、行ってみることに。しかしラドン温泉。
安全だと分かっていても、やっぱりちょっと怖かった。温泉の説明書きにキューリー夫人のラジウム発見の事かがいていて、湯につかりながら複雑な気持ちになりました。
人々の役に立つ、偉大な発見、だったのですが、、、、陰と陽、光と影、表と裏、、、、
バランスを崩すと大変なことになってしまう。
あの地震の日以来、音楽を奏でることがとても悪いことのように思えて、、、、。
不安の中不協しあう響き。夢の中で聞こえてくるたくさんの汚れた言葉が、耳について離れませんでした。
音楽って何だろう。生きてゆくのに必要な物なのか。よくわかりませんでした。
でも音楽、音を楽に。そうか!!音を楽にしてあげなくちゃ。そう考えるといてもたってもいられなくなって、なんだか旅をはじめなきゃ。という気持ちになりました。満天の星空の下で歌いたい、自然の中で歌いたい。川のせせらぎの中で、、、そうしたら、なんだか心が晴れやかになってきて、力がわいてきて、、、音楽がとっても素敵に思えてきました。
そんな思いつきで始まった旅。
道の駅に着くともう夜の12時頃になっていました。
そばの河原の心地よい音。たくさんの星空に包まれて、すやすや。明日はたくさん歌いたいなあ。