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9月8日~11日まで、下北沢Geki地下リバティにてPALプロデュース、シェイクスピア「十二夜」の舞台、全7回公演無事終了しました。

私たちチェレステ楽団は音楽演奏で参加させていただきました。

はじめての舞台音楽担当に、四苦八苦しながらも、スタッフさんや役者の皆さんに支えられやりきることが出来、ほっとしています。

 

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28日に宮崎の木城町でのコンサートを終え、届いたばかりの楽譜を手に、宮崎からフェリーに乗り込みました。あの北海道や東北を襲った台風13号が背後にあったせいか、海は大荒れ、立つ事も出来ず、ただひたすら寝転んで楽譜を眺め、瞑想をしました。揺れる船は、奇怪な音を発し、今にも沈没しそうで、「十二夜」の嵐のシーンを身を以て感じることができました。ここからもう私たちの怒濤の「十二夜」は幕を開けていたのかもしれません。

 

神戸港に着くと、車に乗り込み、ひたすら走ります。トシオさんは運転、私はもらった楽譜を開いて、なんとかハープに落としこむ作業。車酔いなんてそんな事考えている暇はありません。次の日には音楽の打ち合わ、そしてその次の日にはもうお稽古に参加。あ~~~、一体どうなる事やら。なるようになるしかない!

チェレステ楽団 

下北の劇場にてリハーサル。

 

旅をはじめて、わりかしのんびり自分たちペースで生きていたので、久しぶりにたくさんの人たちと関わりながら、小さな頭をかき混ぜて、1月ほどの情報量を1週間で詰め込んで挑んだ舞台。朝から晩までの稽古に、茨城の実家に帰る気力もなく、東京車中泊暮らしの日々。それでも稽古場のあった茅場町付近の銭湯はとっても感じがよく、癒され、またレインボーブリッジの芝浦パーキングは橋の下のため、影になるので、車も涼しく、朝から練習が出来たり、施設の中では、平日は人がほとんどいないので、台本を作ったり、見直しをしたりと、都会のオアシスを満喫しました。さすがに、土日は車の走り屋さんの集いのため、眠れず、疲れも溜まって一度具合を悪くしましたが、スタッフさんや役者の方に気遣っていただき、なんとか復活して、そこからはラストスパート、最後まで走りきりました。

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楽屋にて

本番前の役者さんたちの緊張感が伝わります。

今回は本当に、役者やスタッフの皆さんの一生懸命な姿に励まされました。

頼りない音楽ながらも、みんなを音楽で盛り上げたい一心で頑張りました~。

皆さん素敵な方々で、本当に恵まれました。皆さんと毎日お会いする事が楽しくて、それが本当に救いでした。

チェレステ楽団

作曲の後藤浩明さんとは15年ほど前のミュージカル「星の王子さま」の時以来のお知り合いで、彼の曲が私は本当に大好きなので、無茶な事があってもついつい頑張ってしまうのですが、今回はさすがに曲が出来上がるのが遅かったし、ハープの演奏には難しい曲でしたので、愚痴をたくさんこぼしてしまいました。ごめんなさい。

私のオリジナルの歌をバンドで披露して下さったり、私の結婚式に素敵な演奏をして下さったり、私のコンサートの時、伴奏をしていた方のお身内がなくなられ出られなくなり、たまたま空いていた後藤さんにそれこそ3日前にお願いして素晴らしい伴奏をして下さったりと、お世話になりっぱなしでした。ありがとう後藤さん。

いつもギリギリな私たちですが、最後には笑顔で終われる事を信じているから、、、。

今回も音楽が本当に素敵でしたし、あんなに練習したのにもう終わったしまったのがちょっと寂しいです。

本当にありがとうございました。

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今回、曲が私のシンプルなハープの手には負えず、出ない音がたくさんありすぎてコードがなりたたなかったので、急遽セバスチャン役の土田卓さんに、クラッシックギターで助けていただきました。彼がいなかったら、私は本当に逃亡していたでしょう。6歳からクラッシックギターを習っていたそうで、美しいギターの響きにまた一層お芝居に華やかさが溢れました。心づかいも素晴らしく、みんなを引っ張って下さるオールマイティーな土田さん。あんまり男前で、役も完璧で一緒に演奏するのになんだか違う意味で緊張が、、、。トシオさんと二人、土田さんのファンになってしまいました。また違うお芝居も見てみたいので、要チェックです。

でも本当にあたたかなお人柄に大変助けられました。ありがとうございました。

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チェレステ楽団と、仲良くして下さったアントニオ役の木下崇さん。演劇以外のお話も出来て楽しかったです。彼は、印象派のゴッホの絵が大好きだそうで、自らも画家を目指していたそうです。芸術好きの私たちも興味津々。「今よだかの星のような気持です。」と言っていた崇さん。その繊細な心と優しさで、苦しい事も悩みもたくさんあるかと思うけれど、よだかの星は今でもまだ燃え、美しい光がきらめいています。彼の優しい光は私たちの癒しの光でした。ありがとうございました。

チェレステ楽団

嵐のシーン。

トシオさんのタブラの音に載せ踊り、物語ははじまります。お話の転換では、ダンサーさんの美しい踊りで繋がれ、夢のような世界となりました。

 

 

チェレステ楽団

シェイクスピアの喜劇を存分に楽しめる、トビー、マライア、フェイビアン、そしてアンドリューのシーン。私たちも効果音で参加するので息を合わせながら、毎回楽しく稽古させていただきました。

アンドリューの外西あつこさんの表情が大好きで、見ているだけでこちらも笑顔になり、楽しかった~。あつこさんもとっても素敵な方で、大好きでした。

 

チェレステ楽団

公爵の伊藤さんの声がものすごくいい声でした。台詞に聞き惚れ、その声に載せて、ハープをぽろぽろ演奏出来る幸せをはじめて味わいました。あー本当に宮廷音楽家になった気分。公爵さま~。

 

 

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「十二夜」は演劇ですが歌や音楽要素がたくさんあって、役者さんたちも皆さんお歌が上手だったり、ダンスの振り付けをしたり、ミュージカルのようでした。道化役の菅野妙子さんは、間際に来た歌を私とともになんとか仕上げ、立派に歌い、あの短時間で台詞も大変なのに本当に頑張ったなあと感動しました。声も容姿も美しい人ですしこれからが楽しみです。笑顔の可愛いヴァイオラ役の小林薫さんも歌が上手で、ダンスの振り付けはマライヤ役の大林弘子さんがされていたり、皆さん多才でびっくりです。

 

今回参加させていただいて、舞台に立つ方でなく、支える側になり、また違った舞台の世界を見ることができ、収穫が多かったです。役者のときには役の事ばかり考えてしまいがちでしたが、プロジェクトみんなの思いがひとつになって作品が成り立っている事に、身を以て感じることができました。だから、みんながとっても大切で、愛おしくて、応援したくて、あ~舞台っていいね~。

いろいろ失敗やトラブルはありましたが、やれる事は全部したし、精一杯やりきる事ができたので、大変だったけれど、本当に今はすっきり、またほっとして振り返って書いています。

 

また、チェレステ楽団の通常生活に戻り、次は大好きな教会でのコンサートと、フェリーでの演奏など、ゆっくりしている暇はありませんが、今は余韻に浸りながら、かねてからの夢である自分たちのオリジナルの物語の作品造リに想像を広げて、少しづつ進んで行きたいなあと思っています。

 

出会いに感謝して、また皆さんとどこかでお会い出来る事を楽しみに、音楽の道を励んでゆきたいと思います。本当にありがとうございました、そしてお疲れさまでした。

 

 

チェレステ楽団
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