島根でのお泊りはせっかくなので海岸沿いがいいね。
という事で、道の駅「きらら多伎」へ。
金曜の夜という事もあって、たくさんの車が。


運良く止まっていた車が帰って行きましたので、海よりの端っこに止める事ができました。
すると、キャンパーの方が私たちの車を見て声をかけてくださいました。
ひと月ほどの車の旅を定期的にされているご夫婦の方で、私たちと同じような車の上が空いてテントになるフリートップ型の車に乗られていました。
皆さん試行錯誤しながら車生活を楽しんでおられます。
いろんなお話で話が弾みます。
そしてとっても素敵な事を教えていただきました。

「温泉博士」という雑誌が出ていて、それに載っている全国各地の温泉が雑誌を見せると無料ないし割引ではいる事ができるというのです。
旅の中でもっとも、お金がかかるのがお風呂なんです!
特に夏は、毎日汗を流したいですよね。
ですので親切に教えて頂いて本当にありがたかった〜。
天使ですね。
なんだかまたどこかの温泉でこのご夫婦にも会えそうな気がします。
楽しみ。
ありがとうございました。


月夜の晩
砂浜では遅くまで若者たちで賑わっていました。
花火をしてワイワイ。
一つ花火に火を付けるたびに笑い転げて楽しそう。
あの時代は何をしてもおかしくってお腹がいたくなるほど毎日笑っていたなあ。

いつもここに海あって、
いつものお友達と、
思いっきり笑いながら遊ぶことは
きっと彼らには普通だけど、
きっと何よりもの宝物になるんだろうなあ。

月と星と海と花火。
ちょっとうらやましくって
でもこうしてここにいるのも
だいぶ素敵な事だなあと
夢見心地でお休みしました。

波の音で目が覚めると、澄み渡る空。
キラキラな海。素敵な1日の始まり。

島根県へ
日本海へ向けて走っていると、石見銀山世界遺産センターというところがありました。前にテレビで素朴な街並みとそこでしか飲めないイタリアのコーヒーの事を覚えていて、行って見たいなあと思ったけれど、銀山の見物は完全予約制。日も暮れかけて来ていたし、大森という街並みは車が入りにくそうでしたので断念。またゆっくり予約をして見にくる事にしました。
その代わりにここも世界遺産登録がされています、温泉津という街にお風呂をいただきにゆきました。港に寄り添う古くて素朴な建築物が残る町並み。


温泉発見の由来は往古1300年以前、湯に浸かって傷口を治しているタヌキを旅僧が見つけたのがはじまりであると言われているそうです。

 源泉をそのまま使用された湯は大変熱く浴槽が3つに区切られ、熱い湯・ぬるい湯・座り湯とあります。鍾乳石のような湯船はなんとも歴史を感じ、常連客の憩いの場となっていました。毎日のように来ているというおばさまに効能など教えていただきました。

少しずつゆっくりいただきなさい。飲用すると糖尿病、胃腸病、胸焼けなどに効果がある温泉水。海に近いからか塩辛く、また大分の長湯温泉のような味がしました。記念に番頭のおばさんに写真をとっていただきました。


「山を崩したり森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘するという、環境に配慮した生産方式」が「21世紀が必要としている環境への配慮」がすでにこの場所で行われていたと委員の反響を呼び世界遺産登録された石見銀山。この街も文化的景観の一つとして世界遺産登録がされているそうです。
特別な何かという事よりは原風景を大切にしながら素朴な暮らしをしている方々の姿勢が日本人として大切な遺産だなあと感じました。


海岸線を走っていると夕日が。
海にピンク色の道ができていました。
なんて美しいのでしょう。
言葉になりません。
日本海に沿ってこれからどんな旅が待っているのでしょう。
楽しみです。

もしかしたら日本海側にゆくと涼しいかもしれないと希望をもって出発。

途中に可部峠の御神水と書かれた看板がありました。
私たちにとって名水ほど惹かれるものはありません。
対向車がきませんように。
農道を行きたどり着きました。


水汲み場には小さな鳥居。
ポンプから引き上げられた水が蛇口をひねると水が出てきます。
昔から水が湧いていたそうで、様々な人の往来のたびに「渇きをいやした」
と言い伝えの看板があり、たいそう貴重なお水のようです。

なんて美味しい水。

もしかしたら今まで飲んだ湧き水の中で一番美味しいかも。
静かでひっそりとしていて体も癒されてゆきます。
広島の観光をして疲れ果てていましたのでここに一晩車を止めさせて頂くことにしました。 


夜になると月明かりであたりはぼんやり。
池の中に鯉の泳ぐ影も見えます。


思わずハープを奏でたくなりました。
風が吹き抜け涼しくて気持ちがいい〜。
月を眺めながら演奏をしました。

水の美味しいところだからいるだけでも体に良いのでしょうか。
とってもぐっすり眠れました。 


気持ちの良い朝に思わずトシオさん、太鼓を奏でます。


私の方はゆっくりお茶タイム。


夕方来た時には誰一人やって来ませんでしたが、朝から続々と人がやって来て水を汲んでゆきます。そしていろんなかたに声をかけて頂きました。
地元以外の方もいらしていて、キャンピング使用の車の方に車の内部を見せていただいたり、京都はどこどこに車中泊ができるよ〜と私たちが京都に向かっていることを知っているかのようなコメントを言い残してゆく人や、孫に買ったサッカーボールに書いた名前を間違えてしまったので遊んでくださいと、いただいたり。
ありがとうございました。

本当に美味しいお水。
生き返りました。
ありがとうございました。


広島平和記念公園に訪れました。
なんと言っていいのか、、、
想像していたものと全く違う空気で驚きました。
平和を祈り立てられた西洋的な記念碑たち。
綺麗に保存された無機質な原爆ドーム。
静かな時を刻む公園。
沈黙。


何か大きなもので覆い隠され、平和のような空気、、、
どう感じ取ったらいいのかと惑うばかりでした。
でも確実に大地からは悲しみや苦しみの声を感じ、とっても重くのしかかりとても辛かった。

広島平和記念資料館も全く同じ印象を受けました。
美術舘や博物館のような整然とした展示。
原爆の恐ろしさ、悲惨さ、悲しみや苦しみよりも先に、資料の文章の多さに圧倒されました。
そして原爆投下がまるでしょうがなかったような雰囲気を感じるような内容まで感じられ驚かされるばかりです。
東館と本館があるのですが、
「前に来たときには、本館しか無かったとおもうのだけれど。」
とトシオさん。
資料を読むのに疲れてしまって、被害に合われた方々のメッセージが込められた本館に付いた頃にはもうくたくたになってしまいます。

本館では原爆に合われた方々の遺品や写真などがきれいに小さくこじんまりと飾られ、
ガラスケースの中で必死に訴えている声が聞こえるようで悲しみでいっぱいになりました。

各国の訪問者のコメントがありました。
この苦しみは繰り返してはいけないと綴られていながら核を保有し続ける国々。

そして原発からきっぱりとさよならしない日本も同じこと。
広島や長崎の犠牲を無視しているかのようです。

原発問題の影響もあってか、たくさんの外国人の姿が見られました。
どう感じているのだろう。
伝わっているでしょうか。
なんだかやきもきしてしまいました。
もっと叫んでいいのではないか。
もっと訴えていいのではないか。
市民の本当の声は出口近くのモニターから流され、
資料見物に疲れた人々は目を留めることはありません。
弱い立場の国。
虚しさでまた悲しくなります。
でもこれが自分も含め日本の日本人の現状なんですね。
自分の無力さに心が痛いです。
もういろんな感情がごちゃごちゃになり、疲れ果て自分か無機質になってゆくのを感じ、涙が出てきました。


暑い夏。ただでさえ、照りつける太陽に体がぐったりなのに、この中で原爆に焼かれていった広島や長崎の人々の痛みは計り知れない、、、
本当に胸が締め付けられる思いです。

そして、苦しみ悲しみを背負いながら生き抜き、 大変な圧力を受けながらも、原爆の恐ろしさ、平和を訴え続ける方々。
その思いは確実に世の中を平和へと導いてくれています。

彼らの思いそしてここに手を合わせてゆく世界中の方々の祈りが世界中に広まり、争いのない、思いやりのある本当の平和な世の中をこれから築いてゆけるよう、私もこころからお祈りしました。

山口県とさよならして、広島へとやって来ました。
この日も早起きをして、ずっと行きたかった宮島へ向かいました。
トシオさんは修学旅行で来たことがあるそうですが、私は全くの始めて。
ワクワク。


竜宮城への入り口のような大鳥居。
波がキラキラ。なんて美しいのでしょう。


厳島神社。
まるで飼い慣らされているかのような静かで穏やかな海に浮かんでいます。
やはり女性の神様の神殿らしく、すっきりして華奢で美しいです。
お日様をたくさん含んだ海風に吹かれて、まとった衣がゆらゆら揺れ、
すべての悲しみの涙を優しく包み込んでくれるよう。


「いつき島にまつれる神」嚴島神社。
原始宗教のなごりで、島全体が神の島として崇められていましたので、陸地では畏れ多いと海中に社が建てられたそうです。
御祭神は天照大神の娘である宗像三女神、
市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命です。
やはり真ん中の鏡がとても印象的です。
時折、奉納の琵琶や、タイコの音が聞こえてきます。
私たちも神様に捧げる音楽を奏でることが出来たら。
そんな願いを込めて、お祈り。
なんて優しい空気。
心が温かになりました。


職人さんでしょうか。
こうやってお手入れをされているので、常に美しさをたもっているのですね。
お化粧のようですね。


海外のツアーの方がたくさん。


砂浜と海藻のコントラストが美しい〜。


友人に厳島神社のとなりにあります大願寺でお守りを買うと良いよ。
と聞いていましたので、さっそく大願寺へ。
御本尊厳島弁財天は、日本三大弁財天の一つ。
神仏分離令までは、嚴島神社の御本殿にお祀りしてあったそうです。
チェレステ楽団の良い前途をお祈りして琵琶を手にした弁天様を旅の記念にいただきました。


少し街を散策することに。
展望台の方から街をみようと少し高いところへゆきましたが、木が生い茂ってよく見渡せません。
隙間を見つけて


宮島の街並み。


大きな木の下で一休み。木陰が一番涼しい〜。

鹿の親子が寄り添って草をパクパク。
なんて可愛らしいのかしら。
それにしても島中鹿さんだらけ。
皆さん穏やかです。
神の国の聖なる生き物として大切にされてきたそうです。
インドの牛さんのようですね。


焼きたてのホカホカの名物もみじ饅頭もいただきました。


千畳閣
豊臣秀吉公が戦没者のために、千部経の転読供養をするため発願。しかし秀吉の死により未完成のままだそうです。
857畳の畳を敷くことができるほど広くがらーんとしています。
ここは風の通り道でしょうか。
なんて涼しいのかしら。
ここでお昼寝することができたら、、、
と思いましたが、寝転び禁止の札が貼ってありました。
みんな考えることは同じですね。
神聖な場所ですから、ね。


千畳閣から厳島神社を眺めていましたら、なんと大鳥居の周りが砂浜へと様変わりしていました。

記念写真。


大きなカメラを持っているからでしょうか。
沢山の人がトシオさんに写真のリクエスト。
なんだか仕事のよう。
でも嬉しそうなトシオさん。天使だあ。


暑くって子供も水遊びに夢中です。
ジリジリ太陽が照りつけ、体力が奪われてゆきます。
もう暑くて耐えられない〜。
観光客もたくさん溢れてきましたので早めに船に乗って本土へ。

神の島。
慈しみあふれる穏やかでやさしい島でした。