20170731-00.JPG北海道函館から青森行きのフェリーに乗り、本州へ。
穏やかな海で助かりました。船酔いをしやすいので、、。
青森へ着くと、もわ〜っとぬるい湿気が。海を挟んだだけなのにどうしてこんなに湿度が違うのでしょう。
一番近い道の駅でお休みしようと思ったのですが、車も多く、賑やかで、アイドリングをする車が多いので、別の道の駅に移動。虹の湖の道の駅でお休みをしました。
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山の中なので駐車場に一台の車もなく、静かで涼しくて、ゆっくりお休みできました。あさ早く目が覚めると、美しい三日月が茜色に染まりかけた空にありました。私の「銀の月」という歌の歌詞に出てくる世界にぴったりでうっとり。するとトシオさんが、「ねえ、夜中覚えてる?」というので、なんだろうと思ったら、どうやら夜中トシオさんはふと目を覚ましたら、車のそばで近づいてくる足音(ちょっとひきずり気味)ザッザッ。耳を澄ましていると、車の前で止まって、かなりしばらくそのままいる気配、、結構怖くて、お祈りすると「たったたた、、。」と離れていく音が聞こえたので外を覗くと誰もいないし車もなかった。という話をしました。眠ったそうです。その道の駅は近くに民家がなく山の中の人工湖なので、車がなかったら誰かいるがずもなく、しかも足音が女の子のサンダルの音のようだったというのです。きゃあまさか!!実は私も起きてはいないのですが夢で車にサンダルを履いた女の子が近づいてきて、そのあたりで「あははは〜」と笑いながら歩道の方へ走って行く夢を見ていたのです。きっと夢の中で音が聞こえていたのでしょう。夏のホラー体験です。でもきっと座敷童子だよ〜。怖いのでそういうことにしておきます。

 
夏のホラー体験の後、秋田の方に向かって車を走らせました。この日は猛暑で 車を走らせて冷房をつけていても暑くてぼんやりして、助手席の私はウトウトして眠ってしまいました。

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すると、どどどど〜どすん。車が何かに落ちた感じで目が覚めました。そうしたら、なんとチェレ号が側溝に落ちていました。枯れ草が詰まっていたので側溝が見えず、電話で車を道の脇に止めようとして落ちてしまったようです。タイヤが浮いて空回り。枯れ技を拾ってタイヤに敷いてみたり、板を挟んでみたり色々したけど無理そうで、トシオさんが助けを呼びに行きました。一人残されて、泣きそうになりながら天に助けてくださいと心からお祈りをしました。すると、天使がやってきてくれました!
近くの浜辺ででサンドアート展の準備をしている作業の方々が助けに来てくだったのです。それでも色々試してもなかなか難しく、試行錯誤していましたら、今度は車で通りかかった若い方が、「ランドクルーザーがあるので引っ張りましょうか」と声をかけてくださいました。そしてわざわさお家までとりに行ってくださり、あーでもないこうでもないと慣れた手つきでチェレ号のひっかけるところにロープをかけて、車でヒョイっと持ち出してくださいました。通りかかる方々も心配して声をかけてくださったり、手伝ってくださり、おかげでチェレ号、傷一つなく無事生還しました。炎天下の下、皆さん本当にありがとうございました。秋田の方々の優しさに触れ、本当に感謝感激でした。これからは十分に気をつけて旅をしたいと思います。

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そんなことがあって、トシオさんもかなりのショックで放心状態のトシオさん。海辺でぼーっと心を落ち着かせました。気をつけないといけないことがいっぱい。北海道の広い道から、本州に渡ってきて感覚が全然違うので大変です。
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男鹿半島の美しい景色。いつもならテンション高く、わ〜なんてはしゃいでいるのだろうけれど、、、。そんな景色もごつごつ重々しく心にのしかかってきます。この日は温泉にゆっくりつかって、すぐにお休みしました。
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次の日、東北地方は雨が降り、私たちのいた秋田県も豪雨警報が出ていて、朝からひどい雨が降り出し、練習を済ませるとすぐに移動しました。でも雨が小雨になったので、秋田の涙の聖母マリア様のことを思い出して、お祈りに行きことにしました。ここのところ悲しいお知らせや、よくないことが続いていたので、マリア様に心の平安をお祈りに行きました。百合の花が雨に濡れてしっとり美しく、優しく迎えてくださいました。
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聖体奉仕会、”救い主の母”に捧げられた聖堂。
信者さんに宮大工の方がいらして造られたそうで、純日本風の建築です。欄間などの彫刻は、みんなキリスト教のモチーフで大変モダンな建物でした。室内は撮影が禁止なのですが、受付の方が丁寧にご案内してくださり、豪雨の後でしたので観光の方もいらっしゃらず、静かにお祈りすることができました。
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涙の聖母マリア様
1975年から1月4日から1981年9月15日まで101回も涙を流されたそうです。
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修道院の祈りと黙想のお庭には紫陽花咲いた「十字架の道行」がありました。
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イエス様のそばでマリア様の百合の花が静かに咲いています。
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聖母に捧げた日本庭園。
心も落ち着いて、また関東に向かって出発しました。修道院を去ると、また雨が降り始めました。秋田県は警報がたくさん出ていましたので、注意し、天気予報を聞きながら安全な道を選んで帰りました。途中、山形や新潟でも河川が増水してかなり危険な状態のところもありましたので、ひどい災害にならないよう本当に祈るような気持ちで通り抜けました。
そして無事茨城の実家までたどり着きました。

色々ありましたが2ヶ月間の旅、無事に帰ってきました。たくさんの恵みをありがとうございました。

神に感謝。
 
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函館からフェリーに乗るのにまだ時間があり、函館には道の駅がないので、郊外に出るか小さな簡易パーキングに止めるしか休むところがありません。気温も高いので涼しいところがいいなあと、大沼公園の展望台に行くことにしました。しかし思っていたより、登り道が砂利道で真っ暗。日のあるうちに移動しておけばよかったのですが、あまりの暑さに函館の蔦屋書店で、いろいろパソコン仕事や調べ物をしているうちに世も更けてしまったのでした。林道の途中、前日の豪雨の影響か、木が倒れていたりで、通れないかと不安になりましたが引き返す場所もなく登ってなんとか駐車場に着きました。遠くの景色は美しく三日月が大沼公園に浮かび、町の明かりがあって素敵なのですが、森の中でガサガサ音がするので、クマか鹿か何かいるに違いありません。怖いので車から出ずにそのままお休みしました。とっても不安でよく眠れませんでしたが、、、。
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朝起きると、朝靄に包まれて、幻想的な雰囲気が漂っていました。光がなんてありがたいのでしょうか。トイレも休憩場所もあり、安全な場所だったと安堵しました。
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日暮山展望台からの大沼公園。あんまりここからの眺めが美しいので、日が暮れるまで眺めた。というエピソードからこの名前がついたそうです。ちょっと木が茂りすぎて、下が見にくいのですが、綺麗な景色を眺めることができました。
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展望台までの散策道ではたくさん桑の実がなっていました。南富良野の下金山で出会った大工さんの川邊さんの子供達が桑の実を採ってきてくれたのを思い出しました。確か黒いのが熟しているんだよね~。ちょっと味見。甘酸っぱくて美味しい。
涼しくて、あまり観光客も来ないので、練習には絶好の場所でした。
練習を済ませ、またちょっと日本海側へと移動しました。
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乙部町という町にある舘の岬。北海道だけれど、風景も気候も飛んでいる虫も東北の日本海側のようでした。
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奇岩のくぐり岩。不思議世界の入り口みたい。

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波もなく、干潟が遠くまであり、静かな浜辺。なかなか見たことのない光景です。
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砂浜に漂着した不思議な岩の船のようです。なんだか寂しいこの光景に私たちはいったいこれからどこに向かいどこに辿り着くのだろうと、物思いにふけってしまいました。
北海道の旅も明日で終わりです。明日の夕方にはもう本州へ渡り、関東、九州へと向かいます。5月の18日に北海道入りして以来、約2ヶ月間の旅は、長いようであっという間の旅でした。前回は滞在型でしたが、今回は一つのところに留まることなく、毎日移動して、たくさんの北海道の自然に触れ、出会いもありました。予想外に前半、ものすごく寒い日が続いたり、後半は暑くなったりましたが、冬に体調を崩した状態から考えると、二人とも病気ひとつぜず、体力もついて、少したくましくなったかな。早く日が昇る北海道のおかげで、涼しい朝に練習ができ、午後からは観光する時間も出来て、毎日充実したチェレステ楽団強化合宿の日々でした。

壮大な自然の中で、その景色は見飽きることもなく、発見がいっぱいでした。温かな人々の心に触れ合い、この大地が大好きになって、ここを去るのがとっても寂しい気持ちがします。でもまたここに来る理由をたくさんこしらえてきたつもりです。近いうちに再上陸、頑張りたいです。

北海道さま、2ヶ月間本当にありがとうございました。また訪れるのを楽しみにしています。
 
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朝早くの金森レンガ街。

昼間や夜は人がたくさんですが、 朝は近所の人の犬のお散歩ぐらいしか見かけず、前日の花火が嘘のようです。あのレンガの建物に金森ホールというホールがあって、初仕事のミュージカルの舞台で出演したホールです。本当に夢中で駆け抜けた舞台でしたので、全く面白いほど覚えていなくて、ただ、この同じ建物内で一年中クリスマスをしている博物館のことだけ覚えています。その世界が素敵で、おもちゃが可愛くて、オーナメントも可愛くて、お土産とご褒美にいろいろ買ったのを覚えています。今は、もうないのかな。クリスマスの世界の印象で、すっかり舞台のことが記憶から消えてしまっているなんて、、。お恥ずかしい。でもその舞台もとても素敵な舞台でしたよ。「ファンタスティックス」という舞台で、オフブロードウェイの作品だそうで、ニューヨークではずーっとロングランで公演されているそうです。舞台の上に小さな舞台があって、自分の演技が終わると、楽屋に帰ることなく小さな舞台の後ろへ引っ込み、そこが楽屋になり、ずっとお客さんから見えるという面白い演出で、お話も曲もとっても素敵でした。そしてなんと伴奏はピアノとハープのみ。あのハープの響きが本当に印象的で歌っていても演技をしていてもうっとり聞き惚れていました。私のハープとの初めての出会いですね。ハープ奏者の今道さんという方が大変素敵な方で、よくお話しさせていただいたのを覚えています。その時にハープへの憧れが芽生えていたのかもしれません。ミュージカルのお仕事をしていたけれど、役者さんよりも楽隊の方と仲良くさせていただくことのほうが多く、その出会いや思い出が今の活動に生かされているなあと感じます。

思い出いっぱいの素敵な朝に、前日にいただいた修道院のパンをいただきました。
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ふんわり小麦の香りが優しく香り、ふわふわなのにずっしりとしているパン。かまどで焼かれている貴重なパンは、心まで癒され朝の目覚めを助けてくれました。大地の恵みに感謝。
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天使ミカエルの像
風が吹き抜ける気持ちの良い日で、練習を終えトラピスト修道院と反対の方向にあります女子修道院のトラピスチヌ修道院に行きました。
門を抜けると、天使ミカエルが凛々しく迎えてくださいました。
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そして慈しみの聖母マリアさま。全てを受け入れてくれるおおらかな両腕に、心が救われます。
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ルルドのマリア様。
私たちの恩人であり、大好きな方が、今病気で入院されています。どうか、マリア様の慈しみの心であの方の傷を癒してください。
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聖テレーズの像
北海道の旅をしながら、10月の東京の関町教会での聖テレジア祭に向けての曲作りをしていました。ずっと聖テレーズの自伝を読み返し、読めば読むほど、小さき道へ進まれた聖テレーズの心が身にしみて、時々涙しました。小さな音楽の道を進む私たちが、神さまの道具として導かれますように。
美しいレンガの洋館の修道院。
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耳をすますと、お祈りの歌の声が聞こえてきました。バラの花の奥には聖ジャンヌダルクの像が。聖テレーズに聖ジャンヌダルク。フランスの旅を思い出します。もうあれから二年も経ってしまったのですね。早いものです。
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青空にバラの花が咲き乱れていました。風が吹いて花びらがはらはら舞っています。「バラの雨を降らせましょう」聖テレーズの歌声が聞こえてきそうです。どうかどうか、災害に遭われ悲しみの中にいる人々、病気で苦しんでいる方々をお救いください。心から平和をお祈りして。
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函館山より。
集中豪雨に見舞われ、北海道各地で被害が起こっていた16日、函館もものすごい豪雨でしたが、素敵なご夫婦のおかげで安心して過ごすことができました。お昼過ぎると雨も上がって、晴れ渡る空が戻ってきました。気持ちが良さそうでしたので、函館山に車で登ってみました。
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わ~見晴らしがいいです。風も吹いて気持ちがいいです。ここのところ暑くて体が疲れ気味でしたが、すーっと解放された気持ちです。今日は花火が上がるので、天気になってよかった~。きっと素敵な夜になりそうです。ここから花火を眺められたら最高なのですが、交通規制で車が止められないので、下山しました。花火まで時間があったので、街をぶらぶらお散歩。

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愛らしいお店の奥にハープが置いてあるのを見つけて、ふら~っと引き寄せられました。
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わー大きなアイリッシュハープ。日本製で青山ハープのようです。「誰かハープを弾かれるんですか。」興味津々です。このハープは知人に置かせてくれと頼まれているのだそうです。少し触らせていただきました。さすが響きが私のハープとはまるで違い、重厚で甘い響きです。

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お店のお孫ちゃんがやってきて、恥ずかしながら「きらきらぼし」を演奏してくださいました。とっても上手でした。本当にいい音です。こんな小さな時からハープとお知り合いになれて羨ましいまあ。きっとハープ奏者になるんじゃないかなあ。素敵な演奏をありがとう。
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ギャラリーには、アンティークや教会をモチーフにした素敵な雑貨、不思議な天体の雑貨など興味のあるものがたくさん。お店のご主人もとても素敵な方で、またいろいろお話がしてみたいなあと思いました。素敵な時間を大変ありがとうございました。
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カトリック元町教会も明かりが灯され素敵な雰囲気。

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函館の明かりは、レトロなオレンジ色。どの建物も低く、電車が街を走り抜けたりして、まるで昭和の時代にタイムスリップしたような気持ちになります。
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車の駐車場に戻ってきました。ネットで下調べをして、観光客用駐車場からの眺めがよいそうなので、そこに駐車していたのですが、なんと、私たちの車の屋根上のテントから花火がばっちり見えました。特等席です。人目も気にせず、贅沢にディナーをしながらゆっくり眺めました。

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クライマックス。北海道の夏の思い出の最後に、大きな花火が上がりました。今日は本当に素敵なことばかりで奇跡のようです。神に感謝!!

 
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トラピスト修道院への並木道
函館にやってきました。16日に函館で花火が上がることを知って、急ぎ足で函館にやってきました。16日はちょうど日曜日でしたので雨が降っていましたが、朝、函館の隣の北斗市にありますトラピスト修道院の敷地にあるカトリック当別教会に日曜日のおミサに行きました。
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カトリック当別教会。

修道院の神父さまによって行われるおミサ。聖堂内は真っ白の壁にちいさなステンドグラスの小窓がたくさんあって可愛らしかったです。全て歌によって進められていくおミサは大変美しく、み言葉が心に聖堂にやさしく響き、心穏やかにお祈りができました。またオルガンの響きがなんて美しいのだろうと思っていましたら、演奏されていた方は日本で5本の指に入るほどの経歴を持つオルガニストの修道士さんで、当別教会でオルガンを弾ける人がいないので、ミサのために伴奏をしてくださっているそうです。ひっそりとささやかに美しい響きを奏でる姿が印象的で素敵な思い出になりました。また奉納のお手伝いまでさせていただいて、大変心が充実しました。

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おミサが終わると、雨が上がっていました。マリア様のお恵みでしょうか、教会の方にお声をかけていただきました。茨城県から来たことを告げると、その方は、修道院のお手伝いをしている方で、修道院の礼拝堂を案内しましょうかと言ってくださいました。

トラピスト修道院は男性の修道院なので、普段は女性は入ることができません。関係者でない一般男性も見学希望の申し込みをし、往復ハガキでのの手続きをしなければならず、旅人には難しいかなあと諦めていたのですが、なんという幸運なのでしょう。

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修道院の入り口へ。
鐘が二つ。白い塔の中では修道士さんが時間になると紐を引っ張って鳴らしているそうです。昔のままです。
礼拝堂は、撮影禁止なので写真はありませんが、とにかく静寂で、祭壇の上の真っ白な壁に舟越桂さんの作品のマリア像が掛けられ、その眼差しがやさしく聖堂を包み込んでいました。腕まくりをされているマリア様は、お仕事をされている姿であり、働くこともまた神様のお恵みとされていることを教えてくださいます。木でできたパイプオルガンもありました。四年前、お知り合いになった修道士さんが時々修道院案内の時に弾かれていたそうです。実はその方にお会いしたくこの教会に訪れてみたのですが、その方は大分の修道院に移られたそうで今回はお会いすることができませんでした。でもまた違った素敵な出会いでこの場所で、その修道士さんの聖なるオルガンの響きが染み渡る聖堂にお寄りすることができ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
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教会の方と。五十年も修道院のお手伝いをされているそうです。修道院の敷地の中にご自宅があり、生まれた時からこの敷地で育ったそうです。ご両親も修道院とともに暮らし、8人姉妹で、修道女になられたお姉さまもいらして、まるで聖テレーズの家族のようです。神様の恵みの中での暮らしに心がいつも洗われ、心穏やかに幸せに暮らしているそうです。なんて素敵なのでしょう。この出会いとお世話になりましたお礼に修道士さんにお渡しするはずだったCDをちょうど持っていましたのでお渡しすると、以前にお会いした修道士さんが私たちのクリスマスのCDを修道院の食堂で流していただいたお話を知ってくださっていて、なんだかとても嬉しくて涙がこぼれそうになりました。

雨がまたたくさん降り出し、「もしお時間ありましたら、お家に寄りませんか。」とお誘いいただいて、雨宿りに寄らせていただきました。お家は本当に修道院のすぐそばで、お花やお野菜の植えられたお庭の向こうは、修道士さんの牧場が広がっていました。そして修道院やお庭で取れた昔ながらの無農薬栽培のお野菜をいろいろ味見させていただいているうちに、すっかりご馳走になってしまいました。
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ルバーブのジャムをはじめていただきました。甘酸っぱくて美味しい!修道院のヨーグルトと一緒に。修道院では自給自足の生活で、昔のままの調理法でお料理を作られるそうです。ご飯もパンを焼くのもかまどで火を焚いているそうです。唯一女性でキッチンに入ることのできる奥様は修道士さんのお食事やクッキー作りなどのお手伝いをしているそうで、焼きたてのクッキーやバター飴、パンやお野菜を帰りにもたせてくださいました。なんというお恵みなのでしょう。感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

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旦那様は、九州の出身の方で、まだ中学生ぐらいの頃、貧しかった家を出て、北に向かって各地を歩き、本で読んだこのトラピスト修道院に2月の雪の中、函館駅から徒歩で修道院へ行き扉を叩いたそうです。その頃の修道院の院長様が大変心の広い方で、クリスチャンでなかった旦那様を快く受け入れて、修道生活をさせていただいたそうです。「未だに修道院に足を向けて眠ることができない。今があるのは修道院のおかげ、本当に感謝している」と語る旦那様。修道院とつながりのあった奥様の家族のお家に訪問しているうちに、奥様と仲良くなり修道士ではなく、結婚の道を選ばれたそうです。本当に心穏やかなお二人。こんな人生もあるんだなあと驚いてばかりです。「窓の外に見える景色が、四季折々美しい姿を見せてくれるので、見飽きることがないんです。修道院のお仕事は大変ですが、いつも神様のお恵みをいただいています。どこにも行きたくない、素朴な暮らしですが、すずっとここにいたいのよ。」あ~何て素敵な響き。旅人の心をぐっとわしづかみです。そんな暮らしを私も見つけたい。こんな素敵なご夫婦にお会いし、こんな素敵な暮らしを見せていただけて、、、。心の中で何かが変化するのを感じました。暮らしの形は違っていても、神様にお仕えする暮らし、私たちの音楽も旅の生活もそうでありたい、、。

修道院は昔は修道士が60人ほどいたそうですが、今は20人ほどしか暮らしていないので、いろいろお手伝いが必要なのだそうです。牧場も畑もバターやパン作り、観光用のおかし作りなどなど修道士だけでは手が足りないのでいろいろ掛け持ちでお手伝いしているそうです。修道院は全て手作業による自給自足の暮らし。便利な世の中になって、なかなか修道士の厳しい暮らしを希望する人も減ってしまったようです。時々心に悩みを持った方が癒されに訪れるそうですが、修道院は神様にお仕えするお仕事。共同生活の厳しい暮らしの中で、神様に寄り添い、世の中に奉仕し、希望を持って明るく暮らして行ける人でないと難しく、修道院に入っても逃げ出してしまう人が結構いるそうです。修道院も教会も人が減っている現状、、。人の心は混沌とした世の中に溺れ、都会に人が集中し、災害や戦争が各地で起こり、悲しみ憎しみにあふれる今こそ、祈り、自然に寄り添う素朴な暮らしが必要になってくるのではないかと思います。腕まくりをしたマリア様。北海道の自然は厳しいけれど、愛情を忘れず、大地に感謝して生きぬくご夫婦のお姿が重なって見えるようです。いろいろなことを考えさせられ心に残る時間となりました。

本当にありがとうございました。函館がまた特別な場所になりました。この出会いに感謝。